仕事や勉強をしているときに、ノートを使っている人はいますか?
使っていても、言われたことを備忘録的にメモする程度になっていませんか?
しかし、これはもったいないこと。なんとなく書いていたノートの使い方を少し意識的に変えるだけで、驚くほど仕事や勉強の効率がよくなるからです。
元アナウンサーで累計150万部の「1分間シリーズ」の著者である石井貴士さんの最新作『本当に頭がよくなる1分間ノート術』(SBクリエティブ/刊)は、勉強はもちろん、仕事の効率化に役立ったり、アイデアや発想を形にしたりするためのノートの取り方を教えてくれる一冊。
業務効率が悪い、勉強が捗らない、頭の中が整理されないといった悩みは、ノートのとり方を変えるだけで劇的にアップするとのこと。では、石井さん流のノート術とはどのようなものなのでしょうか。
■カギは“1ページ1秒で見返せる”ノートを作る
石井さんは、やみくもに書き写したり、備忘録程度に書き留めたりするのではなく、「見返すことを前提にして」ノートをとるべきだといいます。
例えばごちゃごちゃと小さい字で書いてあると、読むだけでも一苦労しますよね。また、文字で埋め尽くされていると、後で清書する必要が出てくるので時間のロスになります。
ここで目指すべきは“1ページを1秒で見返せる”ノートを作ること。
それにはまず大きな前提として大きな文字で、ゆったりと余裕を持ったスペースを取って書くことが大事なのです。
■“1秒で見返せる”ノート7箇条とは?
石井さんは本書の巻末で「1分間ノート術」総まとめとして、ノートをとるときの7つのポイントをあげているので、ご紹介します。
1 ノートは大きな字でゆったり書く
2 ノートは一行空けて書く
3 ノートは自分だけがわかればいい
4 ルーズリーフの右側にだけノートを取る
5 ノートの右側の左右に線を引く
6 携帯用ノートは引き継ぎながら使う
7 4色のバインダーファイルにまとめる
例えば4は、ルーズリーフの裏面には何も書かれていないため、切り貼りができるようになり、ポイント毎に重要な点をまとめ直したノートを簡単に作れます。
また7は、4色をそれぞれジャンルや目的で分けて、ノートとしてとったルーズリーフをまとめ直すように推奨しています。例えばスケジュールの優先順位ならば、「最重要のもの」「優先順位2位のもの」「優先順位3位のもの」「優先順位4位のもの」。仕事に関する資料なら「ビジネスの資料」「本に関する資料」「その他の資料」「取引先に関する資料」といった具合に分けるのです。そうすることで、混乱することなく、すっきりとした自分だけのノートが作れるはずです。