「あの人はまったく軸がブレない」「この人はすぐに意志がブレて頼りにならない」など、世の中にはブレる人とブレない人がいます。
もちろん、好感をもって受け止められるのはブレない人。
では、ブレない人とブレる人は一体どういった点が違うのでしょうか?
『たった一度の人生を、自分らしく思い通りに生きる方法』(井上裕之/著、学研マーケティング/刊)は「価値観」を確立し、自分らしく生きるための30の方法を掲載した一冊。本書の中から、ブレない人とブレる人の違いを取り上げていきましょう。
■ブレない人は自分の「好き」を大切にしている ブレる人は「好き」以外を優先してしまっている
「ブレない人」の特徴の一つに「仕事が楽しくて仕方がない」というものがあります。いつも元気で一点の曇りがなく、心から楽しんで仕事をしている。そんな人は常に注目を浴びるものです。
井上さんはインターネット検索サイト「Yahoo!」創業者の一人であるジェリー・ヤンの「いまやっていることが楽しくてしかたない。仕事という意識はまったくない」という言葉を引用し、彼が富豪になってもコンピューター・オタクの素顔を持ち続けているといいます。
「金儲け」よりも「好き」を先行させたからこそ成功できたヤン。「好き」以外を優先してしまうと、力があまり出なくなってしまうこともあるのです。
■ブレない人はやろうと思ったら実際にやる ブレる人はやろうと思っても「そのうち」で終わる
「やりたい」「やろう」と思ったことをあなたは実行していますか? 実行している人はブレない人、「そのうち」「あとで」と思ってそのままにしている人はブレる人です。
井上さんは「やりたい、やろうと思ったことは必ずやる」そう自分と約束しているそうです。
「そうしたい」と思ったら、その場でワンアクションする。あのピーター・F・ドラッカーも「いつかできることは、今日できる」と述べ、実践していたそうです。
「いつかやろう」「そのうちやろう」では、いつまでもしないまま。ブレない人はすぐに行動に起こします。
■ブレない人はひとりの時間を大切にしている ブレる人は自分と対話する時間をつくらない
あなたは一人の時間をつくっているでしょうか。
哲学者のショーペンハウアーは「人は孤独でいる限り、自分自身であり得るのだ」という言葉を残していますが、井上さんも「ひとりでいる時間、孤独の時間が欠かせない」と考えているそうです。少しはやく仕事が終わったとき、飲みに行くのではなく、一人になって自分自身を見つめ、対話をするというのです。
自分自身の精神を研ぎ澄ますには、ひとりの時間が大事。誰かと一緒の時間だけではなく、ひとりで過ごす時間、両方持ってみてはいかがでしょう。