お金持ちの人と貧乏な人の差はどこにあるのだろうか。その一つは「思考法」だろう。お金に関しての正しい思考法、いわば「お金持ち思考」を持っているかどうかで差が出てくるのだ。
「お金持ち思考」を持つようになったことでお金持ちとなったのが、『普通の人がお金持ちになりたくなったら』(ワニブックス/刊)の著者であり、億万長者のエキスパートコーチ・井口晃氏だ。
本書では、1000人以上を成功に導いた「お金持ち思考」をもとに、「貧乏人の考え方」と「お金持ちの考え方」の違いを比べ、わかりやすく解説している。
では、どのような違いがあるのだろうか。その一部をご紹介しよう。
■貧乏人は、「我慢代」として給料をもらっている お金持ちは、「責任代」として収入を得ている
貧乏アルバイトだった頃の井口氏は「拘束時間は長いし、上司や客から怒られるし、本当にムカつく。でも、お金を稼がないといけないから我慢するしかない。850円の時給は、我慢代だな」と考えていた。
ところが、今の井口氏は「お金を稼ぐのも稼がないのも自分次第。お金を生み出した分が自分の報酬であり、それ以上でもそれ以下でもない。そして、そのリスクはすべて自分で背負っている」と考えているという。
自分の収入をコントロールするということは、責任も負っていることになる。ウェイター時代のバイト代が「我慢代」だとしたら、今の収入は「責任代」。同じお金でもまったく本質が異なるのだという。
続いて、雑誌でカヤック(カヌー)の記事を読んだとする。興味はあるが、お金がない。このとき、あなたはどう考えるだろうか。
■貧乏人は、お金の「ある・なし」で判断する お金持ちは、「やりたい・やりたくない」で判断する
「今の仕事を頑張って、50歳くらいになってお金と時間が余り出したらやってみようかな」という考え方は、貧乏人思考だと井口氏は指摘する。この発想は、いい意味で堅実、悪い意味で冒険心のない思考法になる。お金ありきの発想だと、新たな行動を喚起できない。つまり、現状は変わらないのだ。
一方、お金持ちは「やってみたい!アウトドア好きなあいつならすでにやってそうだから電話してみよう。もしダメだったら体験レッスンくらいあるだろう。グーグルで調べてみよう!」と考える。この人の思考の基軸は「やりたいか、やりたくないか」だ。「やりたい」と思ったから、それを実現するためにはどうしたらいいのか考え、すぐさま行動に移す。
お金持ち思考と貧乏人思考のどちらの思考法で生きているか。本書を読むと、見えてくる。お金持ちになりたいと考えている人は、思考を変えることからお金持ちへの道は始まるのかもしれない。
(新刊JP編集部)
関連記事
・お金持ちが実践する、お金が貯まる“お金の使い方”
・お金持ちになる習慣は「○○の匂いを嗅ぐ」
・お金持ちになっても幸せになれない理由
・文字で分かる“お金持ちになる人”
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。