ゼンショーホールディングスの子会社すき家が運営する牛丼店チェーン。吉野家に勤務していた小川賢太郎が独立して、1982年に1号店を横浜市鶴見区に出店した。テーブル席の設置や牛丼以外のメニュー導入などでファミリー客や女性客を集客して、店舗数を拡大し続けた。店舗数は2008年に吉野家を抜いて牛丼店チェーンで1位となる。その一方で、
夜間に店舗を1人で運営する過酷な労働環境が問題視され、ブラック企業の代表格として耳目を集め、14年に第三者委員会に経営陣の意識改革を求められた。店舗数(25年3月)は国内1969店、海外667店。牛丼店チェーンで1位である。ゼンショーHDの24年3月期の連結売上高は国内外食企業で初の1兆円超えと伝えられるが、25年に入って商品にネズミやゴキブリが混入した問題が判明した。