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石黒不二代(ネットイヤーグループCEO)

グーグル、MS、フェイスブック…IT業界に特許戦争勃発

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Tim Armstrong Sells His “Beachfront Property”: Microsoft Buys 800 AOL Patents for $1 Billion – All Things D(4月9日)

 ちなみに、MicrosoftがAOLより約800の特許を10億ドルで取得したという報道のひとつがこれですが、この報道にあるように、もしかすると事の起こりは、GoogleがMotorola Mobility Holdingsを125億ドルで買収したことかもしれません。この買収は、Googleがモバイル特許を取得するための買収であると批判(?)されました。こうした批判に対しては、Googleの会長であるEric Schmidtも、「特許だけじゃないよ!」と昨年9月に以下のように反論しています。

Google Bought Motorola for More Than Patents – Bloomberg(11年9月2日)

 そして、どうしてMicrosoftが多額の取得費を支払ったかという分析は、以下のCNETの報道が面白いと思いました。

Why Microsoft spent $1 billion on AOL’s patents – CNET(4月9日)

「MicrosoftとAOLのディールの価格を吊り上げたのは、Googleがビッドに参加したため」との見方を、この報道は否定しています。一特許平均125万ドルですから(平均値を出すことに意味があるかどうかはわからないけど……)、とにかく法外な値段です。その理由は、某投資銀行の調査によれば、Microsoftが買い取りを申請した特許に、AOLとの類似特許が1331件もあり、MicrosoftはAOLとの特許紛争を避けるため、AOLから提示された高額な料金をのまざるを得なかったとのことです。

 AOLとの類似特許を持つ企業はほかにもありますが、「IBMが570件、AT&Tが419件、Yahooが362件、Googleに至っては304件なのだから、Googleが(AOLから特許侵害を訴えられる可能性は低いため)ビッドするわけないじゃん」というのがCNETの言い分です。まあ、ポータルビジネスとしての領域がかなりかぶっていますから、当たり前かもしれません。しかしこの中では、MicrosoftとGoogleがAndroidやChrome OSでの特許争いを有利に進めるためにMicrosoftが行った、台湾スマホメーカー・HTCや韓国ITメーカーLGとのディールにも触れていますから、先のGoogleとMotorola Mobilityの動きがその前哨戦と言ってもいいかもしれません。

BusinessJournal編集部

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