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●調査方法に疑問も
以上の調査結果は、ソフトバンクが決算発表会で示した「道の駅での接続率トップはソフトバンク(98.7%)、auは97%、NTTドコモは96.9%という内容とは明らかに異なる。さらにソフトバンクは、道の駅のみならず、現在放送しているCMでも「ゴルフ場でも、つながりやすさNo.1」と謳っていたり、駅、大学、ショッピングモール、百貨店、家電量販店、コンビニ、海水浴場、スキー場やサービスエリアなど、さまざまなランドマークでの接続率で、ソフトバンクが接続率トップであることを示している。しかし、そのデータがどのような方法で算出されたのか、具体的な条件が明確に示されていない。資料には「防災情報と最寄りのラーメン店を検索するアプリ『ラーメンチェッカー』(Agoop)を利用の各社プラチナバンド対応スマホのデータを個別に分析」との但し書きがあるのみで、どの機種を使って場所でどのような条件で数字を出したのかがわからない。
そもそも、公共設備である公衆網の接続率を公正、かつ厳密に調査するのは実に大変な作業だ。速度計測と同様に非常に難易度が高く、時間帯やエリアの属性(オフィス街、住宅地、過疎地など)、基地局の性能、光ファイバーの容量、計測時にその基地局に同時接続していた人の人数や使い方によって、大きく数字が変動することも多い。
そのため、特に携帯電話の「つながりやすさ」「速度」に関するデータについては、単にキャリアが発表する数字に惑わされないことが大切だ。
(文=編集部)
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