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ブラック企業アナリスト・新田龍「あの企業の裏側」第29回

プルデンシャル生命、勧誘時に虚偽説明と脱税指南か 契約者が契約無効申立と損害賠償請求を検討

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プルデンシャルタワー(「Wikipedia」より/Rs1421)
「ブラック企業アナリスト」として、テレビ番組『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)、「週刊SPA!」(扶桑社)などでもお馴染みの新田龍氏。計100社以上の人事/採用戦略に携わり、数多くの企業の裏側を知り尽くした新田氏が、ほかでは書けない「あの企業の裏側」を暴きます。

 プルデンシャル生命保険(以下、プルデンシャル)という社名を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろうか?

 もしあなたがすでに同社保険の契約者であるか、一度は提案を受けたことがある、もしくは周囲に関係者がいれば、以下のようなことを聞いたことがあるかもしれない。

・これまで日本において主流であった女性営業職員、いわゆる生保レディによる「GNP」(義理、人情、プレゼント)と呼ばれる訪問営業とは一線を画す、男性中心のライフプランナーによるコンサルティング的営業手法を採用している
・ライフプランナーは、異業界のトップセールスのみがヘッドハントされて集まった精鋭部隊。仕事へのプレッシャーはハードながら、全業界でみても最高レベルの報酬が得られる
・保険料は高額で、同社商品の中からしか選べないが、個々人の生活状況やニーズに合ったプランを提案して設計する

 同社が日本に進出してきたのは1987年。米国プルデンシャル・ファイナンシャルの現地法人としてスタートした。実は79年にソニーとの合弁でソニー・プルデンシャル生命保険を設立しているが、その後合弁は解消されてソニー生命保険となった。現在、ソニー生命とプルデンシャルにつながりはないが、営業社員をライフプランナーと呼ぶところは共通している。

●業績は好調で国際的評価も高い

 プルデンシャルの業績は極めて好調で、財務基盤も堅固だ。

 生命保険会社の規模を表す総資産は2013年度末時点で、3兆5296億円(前年度末比7.6%増)。そして個人保険(個人年金含む)ベースでの保有契約件数は301万8000件(同4.7%増)、保有契約高は31兆4112億円(同4.6%増)と、25期連続で増加している。

 また投資情報機関スタンダード&プアーズによる保険財務力格付ではAA-(Very Strong)で、「保険契約債務を履行する能力は非常に強い。最上位の格付け(AAA)との差は小さい」という評価を得ている。

 ちなみにプルデンシャルと共通のシンボルマーク、ジブラルタ・ロックを用いるジブラルタ生命保険も、同じく米国プルデンシャル・ファイナンシャルの資本によって設立されたプルデンシャル・ファイナンシャルグループ企業である。

 2000年前後に相次いで経営破綻した日本の中堅生命保険会社が、他の保険会社に吸収され、または資本供与を受けるなどして救済されたが、それから十余年を経た現在、当時破綻した7社のうち5社がプルデンシャルグループ傘下となっているのだ。外資系生保の中では、最も勢いのあるグループであるといえよう。

破綻生命保険会社一覧 (青色部分がプルデンシャルグループ)