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セブン&アイ、世襲めぐり内部分裂の火種か 東電会長交代説の裏に政府の圧力か

文=編集部

●東京電力

 今年の新年早々、東京電力会長に関して衝撃的なニュースが報じられた。1月6日付産経新聞記事『東電会長、LIXIL社長の藤森氏で調整、政府が打診』は、15年6月に任期が切れる会長の數土文夫氏の後任として、東電の社外取締役で住宅設備機器最大手LIXILグループ社長兼CEOの藤森義明氏に打診していると報じた。同記事は「東電関係者によると、數土氏は体調不良を訴えており、後任の検討に入ったとみられる」と伝えている。

 數土氏は12年6月にJFEホールディングス相談役から東電の社外取締役に就任、14年4月に会長になった。

 宮澤洋一経済産業相は1月6日の閣議後の会見で「政府として後任の調整をしているといった話はございませんし、數土会長も大変お元気でお過ごしであると聞いております」と述べ、報道を全面否定した。藤森氏も同日午後、記者団に「政府からも、數土会長からも打診はない」と語った。加えて、2月上旬のLIXILの14年4~12月期の決算発表の席上、藤森社長は「LIXILの社長を続ける」と明言した。

 一方、數土会長は1月6日、記者団に「(東電再建や福島の復興へ向け)まだやるべきことがある」と述べ、6月以降も会長職を続投することに強い意欲をみせた。体調不良と報じられたことが腹に据えかねたのか、全国紙のインタビューで「体調は万全」と繰り返し発言している。

 これで東電会長の交代説は終息したように見えるが、火種は依然としてくすぶり続けている。數土氏の体調が本当に万全なら、今年6月の東電の株主総会で再任が決まる方向だが、“一言居士”といわれる數土氏を交代させたがっている勢力が政府筋にいるようだ。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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