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中沢光昭「路地裏の経営雑学」

理解に苦しむ“問題”上司、どう対処?耐えるしかない?いきなりの正しい意見の主張は危険行為

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「Thinkstock」より
 一昨年にヒットした連続テレビドラマ『半沢直樹』(TBS系)では、主人公の同期が出向先であるメーカーで、プロパー社員たちから冷たい態度を取られるシーンがありました。そうしたあからさまなシーンは現実にはあまりないとは思いますが、以前より銀行など債権者から人材がやってくるというケースはありました。加えて、昨今は企業のM&A(合併・買収)が盛んになったり、ミドル層の人材の流動性がここ10年ほどで高まっているため、ある日突然、社外からまったく知らない上司がやってくるという機会に遭遇する会社員は増えていると思います。

「親会社からの落下傘上司」であれば、グループ会社内の最低限のカルチャーを共有できているので対応は比較的容易です。しかし、買収や転職によって、まったく価値観の異なる人が落下傘上司としてやってきた場合の対応というのは、なかなか難しいものです。著者自身も落下傘上司の立場についたり、逆にその下についた経験がありますが、今回はそんな落下傘上司の下でうまく立ち回る人とそうでない人の特徴についてみていきたいと思います。

 もちろん、違った目線から得られるヒントというものがあり、そんな気づきを与えてくれる上司でしたら、機会に感謝して終わりです。今回はそうした「良い化学反応」が起きている事例ではなく、自分にとってネガティブな状況になった場合をみていきます。「まさに私が今悩んでいることだ」と思い当たる方にとって、ささやかな一助になれれば幸いです。

上司を見極めるポイント


 まず前提として、自分や同僚の価値観では到底理解できない考え方をする上司が来たとしても、受け入れるしかないということを覚悟しなければなりません。どうしても好き嫌いで上司を見てしまいがちですが、言っていることが正しいかどうかを極力ニュートラルに聞こうという努力が必要です。どこか許せないという感情があったとしても、言っていることが正しいと思えたならば、「仕えるに値する」と考えましょう。

 ここで難しいのは、「仕えるに値しない」と思ってしまう場合です。その場合、まずは同僚や友人などに、具体的に意見がかみ合わないポイントを説明し、雑談してみることをお勧めします。自分にも少し間違った点があるかもしれないと思えたら、少し様子を見ながら上司と意見を交わしていくようにしましょう。

 それでもやはり上司のほうが間違っていると思ったとしても、ジタバタしてもどうしようもありません。よほど何か大きな失敗でもしない限りは部署異動などしないので、じっと耐えるしかありません。何か失敗するように画策したとしても、自分にとってもあまり良い結果にならない可能性が高いので、やらないほうが無難です。