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「印刷業界のガリバー」の闇を暴露!常態化した粉飾や談合、社長ジュニアが経費で豪遊…

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--ただ、「カラクリ」という言葉があるように、会計の粉飾が常態化していたのでしょうか?

尾道 2000年代に入り、米国会計基準を導入する日本企業も増えてきましたが、それまではやりたい放題でした。どこも、東芝のような不正会計を行っていたのです。詳しい仕組みは本書を読んでいただきたいですが、4000万円の公共事業を印刷10社で談合して請け負えば、昔は各社で売り上げを計上することが可能でした。あくまで帳簿上のマジックではありますが、10社が計上した売り上げを足すと、なんと合計4億円の事業に化けてしまうのです。当時、私はモデル企業の社員でしたが、「こういう粉飾が積み重なって、日本は世界2位のGDP(国内総生産)を達成したのでは?」と疑問に感じたことを鮮明に覚えています。

--また、『半沢直樹』のように、理不尽な人事に対して復讐を果たす人もいれば、あっという間に左遷されてそれっきりの人もいます。実にリアルですね。

尾道 私が「実話ですから」と言ってはいけないのかもしれませんが(笑)。モデル企業の現在の社長は、年間7億円以上の報酬を得ており、日本人経営者の最高額ともいわれています。しかし、早朝から深夜まで働きずくめの社員の給料は、いったいいくらでしょうか。交際費も、今はカットの嵐です。社長の報酬と比較するのもバカバカしくなり、多くの優秀な社員が去っていきました。もし、彼らが会社に残っていたら、今とは比較にならないほどのスーパー企業になっていたことは、間違いありません。こうした憤りを、社員や関係者に知ってほしいという思いで、本書を出版しました。また、大日本帝国印刷の盛衰を通して、日本経済の推移も透けて見えるという自負もあります

奥付に印刷会社名がない理由


--本書は14年6月に出版されましたが、初版部数は3万部と強気な印象です。

尾道 有名作家であっても、今は初版1万部程度というのが珍しくないので、そういう印象を持たれて当然でしょう。しかし、実は違います。印刷見積もりというのは非常に専門的な仕事で、印刷会社の営業担当者しか作成することができません。そして、私は以前、印刷会社の営業マンでした。見積もりは今でもつくれるし、原価がかなり安いことも熟知しています。だから、さる印刷会社で、1万部の値段で3万部を刷ってもらったのです。

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