ビジネスジャーナル > 企業ニュース > 手づかみレストラン、客から酷評噴出  > 2ページ目
NEW

大流行の料理をテーブルにぶちまける手づかみレストラン、客から酷評噴出!顔も服も汚れ…

文=青柳直弥/清談社
【この記事のキーワード】, ,

テーブルにぶちまけられる料理、飛び散るソース

 そんな中、まず紙に包まれたサラダが出てきた。もちろん、サラダも手づかみで食べるため、フロア端に設置された手洗い場で手を洗い、戸惑いながらも手を突っ込む。ドレッシングのついたレタスを手でつかみ、ベーコンやトマトをくるんで頬張ると、早くも手はドレッシングまみれに。

 続いて、メインディッシュの入ったビニール袋を持った店員が登場する。そして、袋から絞り出すようにテーブルの中央に料理がぶちまけられ、ケイジャンソースにまみれたかに、えび、いか、じゃがいも、とうもろこし、にんじんなどが、白いテーブルクロスを真っ赤に染めた。

大流行の料理をテーブルにぶちまける手づかみレストラン、客から酷評噴出!顔も服も汚れ…の画像1

 ビニール袋から直接テーブルに料理を広げるというのも、現地のスタイルそのままであり、「FINGERS」を除いて、他店も同様だ。しかし、目の前で見せられると「この、テーブルに広がった料理を手づかみで食べるのか……」という気にさせられる。

 ドレッシングまみれの手を洗い、覚悟を決めて手を突っ込むと、やはりものすごい違和感があった。こわごわと、じゃがいもやトマトから食べ始めるものの、当然ながら、あっという間にソースで手がベチャベチャになる。

 その手で、かにを食べるためにはさみを入れるが、手が滑ってうまく切れずに悪戦苦闘した。やっとの思いでかにに切れ目を入れると、今度はソースが自分の顔に飛んできた。

 味そのものは、「少し辛いケイジャンソースで食べるバーベキュー」といった感じで悪くないが、食べ進めるうちにテーブルクロスはどんどん汚れていくし、かにをはさみで切るたびに、自分や相手にソースが飛ばないか気になってしまう。正直、このスタイルが人気を集めている理由がまったくわからない。

大流行の料理をテーブルにぶちまける手づかみレストラン、客から酷評噴出!顔も服も汚れ…の画像2

手づかみスタイルは一過性のブームで終わる?

 しかし、そんな筆者を尻目に、女子グループやカップルが次々と入ってくる。店員の話では、「全体の7割は女性のお客様」とのことだ。女性客の1人に話を聞くと、「このお店を知ったのは、テレビの人気番組で紹介していたから。好奇心から来てみたけど、やっぱり手づかみは違和感があるし、食べにくい。たぶん、もう来ないし、定着もしないんじゃないかな」と語った。

 筆者も同じ意見だが、なぜ手づかみレストランがはやっているのか、それなりに分析すると、以下のような要素が浮かんできた。

(1)女性は、はやりものが好きだから
(2)新業態として好意的に取り上げるメディアの影響による
(3)フェイスブックやインスタグラムなどのSNSにアップするための、ネタ探しの一環として利用されている
(4)大勢でワイワイと食べるため、バーベキュー的なアトラクション感を味わうことができる

 おそらく、こんなところではないだろうか。

大流行の料理をテーブルにぶちまける手づかみレストラン、客から酷評噴出!顔も服も汚れ…のページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!