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銀座のラオックスに入ると、そこはもはや中国だった…客も店員も言葉も中国、壁一面真っ赤

文=松原麻依/清談社
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銀座のラオックスに入ると、そこはもはや中国だった…客も店員も言葉も中国、壁一面真っ赤の画像1ラオックス銀座本店(撮影=編集部)

「この腕時計、包装できる?」

「できますよ。購入されますか?」

「よし、買おう」

 十数万円するCITIZENの腕時計を即決で購入する中国人男性。フロア内には、同じように商品を吟味する中国人旅行者と、熱心に商品を勧める販売員で埋め尽くされている。

 国内最大規模の免税店・ラオックス銀座本店の店内は、その日も日本製品を“爆買い”する中国人たちの熱気であふれかえっていた。

中国人の好きな商品だけが陳列される店内

 2013年11月にオープンした同店は、東京メトロ銀座駅から徒歩5分以内の好立地で、売り場総面積は880平方メートル、全3フロアという構成だ。銀座に店舗を構えるほかの大手デパートよりはずっと小ぶりだが、入口付近の壁や看板は中国で縁起の良い色とされる「赤」一色で、シックな建物が多い銀座の街並みのなかで一際目立っている。

 そんな同店の1階フロアは、時計やアクセサリー、バッグなどの売り場で、人だかりがするメインのショーケースには、CITIZENの腕時計がズラリと並ぶ。宝石類も日本人に人気のプラチナやダイヤモンドではなく、中国人が大好きな赤珊瑚をあしらった装飾品が陳列されている。

 2階フロアは化粧品や日用品、お土産品などのコーナーで、フロアの半分近くを占める化粧品売り場は女性客で賑わっていた。みな、1本数万円もする化粧水や美容液をためらいなくカゴに入れていく。

「お土産として、みんなに配りたいから」と、40枚入り3万円のフェイスパックを2点購入した女性を目の当たりにし、あらためて中国人旅行者の購買力を実感させられた。

銀座のラオックスに入ると、そこはもはや中国だった…客も店員も言葉も中国、壁一面真っ赤の画像22階の化粧品コーナー(撮影=編集部)
 最上階の3階は、家電やカメラなど電化製品のフロアだ。日本製品は、ヘアアイロンやドライヤーなどの小型家電も評判がいいらしい。特に電気シェーバーは、ウォシュレットや空気清浄機などの大型家電より売り場が広く、手に取る客も多い。中国人が好む日本製家電といえば、炊飯器やウォシュレットぐらいしか思い浮かばなかった。しかし、同店に足を運べば、中国ではどんな日本製品がトレンドになっているのかが一目瞭然である。銀座のラオックスに入ると、そこはもはや中国だった…客も店員も言葉も中国、壁一面真っ赤の画像33階の電気シェーバーコーナー(撮影=編集部)

徹底的に中国人のニーズに合わせて急成長

 今回、同店に足を運んでわかったのは、品揃えから接客スタイルに至るまで、徹底的に中国人のニーズに合わせているということだ。店に入ると中国語であいさつされ、店内を歩いていれば中国語で声をかけられる。「日本人です」と答えると意外そうな顔をされたが、日本人客はめったに来ないのだろう。

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