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平野雅章「FP相談1600件でわかった全体最適マネー術」

年収1千万でも貯蓄ゼロ、年収7百万でも貯蓄3千万の人の習慣…年収と貯蓄は無関係

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「Thinkstock」より
 私はファイナンシャルプランナーとして年間300件近い家計に関する相談を受けている。お客様は世帯年収(税込)が700万円から1,000万円程度の方が中心だが、300万円のお客様もいれば3,000万円のお客様もいる。さまざまなお客様の家計を見ていて思うのは、「収入の多さと貯蓄の多さは意外なほど比例しない」ということである。


 いくつか例を挙げてみよう。

・世帯年収700万円程度の30代前半の共稼ぎご夫婦は、貯蓄額3,000万円
・世帯年収800万円程度の40代夫婦は、貯蓄がなくカードローンの借入れがある
・ご主人が役員で年収1000万円超の40代ご夫婦は、貯蓄額はほとんどゼロ
・同じくご主人が役員で年収1000万円超の40代ご夫婦は、貯蓄額1億5000万円超

 なぜ、このような差が生まれるのだろうか。

貯蓄額にもっとも大きな影響を与えるのは月々の生活費


 収入以外で貯蓄額にもっとも大きな影響を与えているのは、いうまでもないが支出額である。大学を卒業して22歳で就職して40歳になるまで、支出を月平均5万円減らすことができれば、40歳時には年60万円×18年=1080万円多く貯蓄として残っていることになる(利息等は考慮していない)。

 貯蓄が少ないご夫婦の傾向として感じるのは、月々の生活費を把握していないことだ。私は初回相談のときに、月の生活費を必ずお客様に尋ねている。貯蓄が少ないご夫婦は生活費の金額があまりイメージできないか、かなり低い金額を回答されることが多い。生活費を記録した、あるいは調べた経験がなく、多く使っていても使っている実感がわかないのである。こうしたお客様とお話ししていると、「贅沢はしていない」「生活費の使い方に満足していない」と感じていることがよくわかる。

 私は決して節約主義者ではなく、お金を有効に使うことが大切だと考えている。実際には多くの金額を使っていても、満足感を得られていないのであれば、使い方を変えたほうがよいだろう。満足感を得られる支出にお金を配分し、なんとなく出ている支出を削減することで、満足感を高めながら生活費全体を下げることは可能だ。