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「ポケモンGO」フィーバー、早くも終了か…任天堂の株価、10日間で4割も下落

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「ポケモンGO」のプレイ画面

 任天堂の株価は7月19日に一時、年初来の高値、3万2700円をつけた。その後、「業績への影響は限定的」と会社側が「ポケモンGO」フィーバーに水をかけたことから株価は失速。7月29日には2万440円まで下げた。終値は2万1505円(425円高)と小反発して引けたが、19日の高値から29日の安値までの下落率は37%、下落幅は実に1万2260円に達した。

「ネットトレーダーが任天堂株で1日に5000万円稼いだ」「いや数億円儲けた」といった夢のような話が、生き馬の目を抜く兜町で飛び交った。だが、7月末の株価を見る限り、一旦「ポケモンGOの宴は終わった」(外資系証券会社のアナリスト)ようである。当面、株価2万円の攻防になるとの見方もある。

 一方で、「任天堂の歴史的大相場は初動の段階。時間をかけて9年前の上場来高値(7万3200円)を目指すことになるのではないか」と株式専門紙に書いた株式評論家もいる。

ポケモノミクス、ポケコノミーという新語が生まれ社会現象化

 ポケモンの覚醒は東京市場でほかの銘柄にも波及した。ポケモンのアーケードゲームを手掛けるタカラトミーの株価は、7月19日に1093円と年初来の高値を更新した。任天堂の大株主の京都銀行の株価も一時、値上がりし、7月8日の年初来安値(580円)から7月19日には823円と42%も上昇した。

 子会社が大阪の万博記念公園内で体験型施設「ポケモンEXPOジム」を運営するサノヤスホールディングスは7月25日に年初来高値865円。しかし7月29日の終値は347円。半値以下に崩落した。ポケモンGOフィーバーの期間中、サノヤスの株価は5.3倍に大化けしたのだから、その後、急落して当然である。サノヤスの株価は砂上の楼閣にすぎなかったのだ。

 ポケモンのアニメ制作会社、イマジカ・ロボットホールディングスは、7月22日に年初来高値の1374円をつけた。米国でポケモンGOの配信が始まった7月6日の株価(474円)と比較すると、2.9倍に急騰したことになる。イマジカも7月29日には711円で、下げがきつい。

 ポケモンパンを売る第一屋製パンは低位株だが110円から149円へと35%も値上がりした。

 7月14日にはポケモンGOを共同開発する米ゲーム会社に出資するフジ・メディア・ホールディングスが制限値幅の上限(ストップ高)まで買われ1524円をつけた。7月29日の終値は1231円。年初来高値から2割下げたことになる。