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怒声の国会、バトルは全部演技だった!北方領土交渉であの森喜朗・宗男コンビ復活&暗礁?

文=神澤志万/国会議員秘書
怒声の国会、バトルは全部演技だった!北方領土交渉であの森喜朗・宗男コンビ復活&暗礁?の画像1国会議事堂(「Wikipedia」より/Wiiii)

 国会とその周辺の裏事情を、現役議員秘書が暴露! 「サイゾーウーマン」で連載されていた人気企画が、「Business Journal」で継続します。

 国会議員秘書歴20年の神澤志万と申します。現在の永田町は、衆議院の解散総選挙があるのかないのか、ヤキモキした日々が続いていました。選挙が続いたこともあって国会議員や関係者の生活はかなり不規則になっており、肌荒れや体重増加に怯えている秘書も少なくありません。神澤もちっともダイエットできません。

 ところが、ここへきて、解散の時期が遠のいている印象です。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の影響です。

 11月4日、ついにTPPの承認案と関連法案が衆院TPP特別委員会で自民、公明、日本維新の会の賛成多数で可決されました。今後は不信任決議案の提出などもあり、混乱が続くことが予想され、今月30日までの予定だった臨時国会の会期も延長されるとみられています。

 実は、「10月28日」が解散を決めるターニングポイントでした。この日のうちにTPP承認案と関連法案が衆議院の特別委員会で「上がれば」、年内に解散総選挙することができると密やかに自民党内で囁かれていたのです。

「上がる」とは、「可決される」という意味の「国会用語」です。法案が衆議院の特別委員会で可決されると、すぐに緊急上程で衆議院本会議にかけられ、それが可決されると参議院に送られます。

「参議院での審議を10月中に行えれば、会期を延長せずに済むだろうから、選挙の準備も十分にできる」と、多くの議員がもくろんでいたのです。しかし、野党の強い抵抗に遭い、TPPの採決はどんどん延びてしまっていました。

国会のバトルは単なるパフォーマンス?

 そんななかでの11月4日の可決。結局は強行採決でした。その時の様子はニュースでも報じられていたので、ご覧になった方も多いと思います。民進党などは、本来の自分たちの質疑時間はボイコットして委員室から姿を消しました。

 野党の質疑時間は、安倍晋三総理大臣はじめ、関係閣僚、自民党と公明党、日本維新の会の議員のみが出席し、じっと座席に座っているだけなので、審議中継も無音が続きました。

 そして、質疑はボイコットしていたのに、最後の質疑者である日本維新の会の松浪健太議員の質疑が終了するやいなや、反対議員たちは委員長席につめよって、討論を終結し採決を行おうとした委員長のマイクを取り上げたり、原稿を取り上げたりという暴挙に出ました。

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