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40代になると涙腺がゆるくなる?列席者も号泣する結婚式の「メモリプレイ」

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プロの役者が新郎新婦に成り代わって熱演(画像は「メモリプレイ」の公式HPより)(depositphotos.com)

「人は誰でも生涯で15分だけは有名になれる」とは、アメリカの芸術家、アンディ・ウォーホルの有名なコトバ。

 有名になるかどうかはさておき、ほぼ丸一日、一組の男女を「主役」に祭り上げて祝うのが結婚式だ。その宴席を盛り上げるため、キャンドルサービスや著名司会者の招聘、ゴンドラ登場から新郎新婦のダイジェスト映像公開まで、ウェディング産業はあの手この手を繰りだしてきたが、どうやら最近の潮流は「子役」という隠し玉の登用らしい。

プロの役者が新郎新婦に成り代わって熱演する「メモリプレイ」

「メモリプレイ」という祝福プランをご存じだろうか。動画共有サイト「YouTube」で100万回以上再生されているといわれる結婚式演出で、プロの役者が両親の想い出や感謝の気持ちを新郎新婦に成り代わって熱演するものだ。

 しかも、新郎新婦への事前の聞き取り調査や子ども時代の画像などを参照に、2人の容姿・人柄・物語に合致する子役をオーディションで選定。オリジナル台本の読み合わせや練習を行い、披露宴当日は併せ映像とシンクロしつつ名演を繰りひろげるという凝った演出商品だ。

<涙腺崩壊>の効用とは

 この「感動演出」プランを提供しているリベルタ社の紹介サイトを閲覧すると、話題のメモリプレイは「以下のような方」に自薦されている(一部のみを紹介)。

 ・人と違うことがしたい
 ・子どもの頃の写真が少ないので子役に思いを託したい
 ・迷惑ばかりかけた親にあの頃言えなかった「ごめんね」を伝えたい
 ・数え切れないほどの思い出を再現したい
 ・「新郎」も親や家族に伝えたい言葉がある

 今やその知名度は、テレビ朝日系のバラエティ番組『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)内で映像紹介された途端に「メモリプレイだ!」と中居さんが膝を叩いたことでも証明された。

「最初はみんな、笑うんだって。『ナニ、劇やっちゃってんの!?』とか、素人の素人だからね。それでも『アレ? コレ、あいつのことやってんじゃん……』『〇〇ちゃんのこと、やってんじゃん』となって、全員が泣くんだってヨ」

 さすがは名司会者の中居さん、このサプライズ余興の特徴を簡潔に要約していた。談話中にある「素人の素人」とは、素材自体も一般人の物語ならば、それを演じる子役たちもセミプロ級(?)だからといった意味だろう。

 しかし、これが当初の戸惑いを超えて、徐々に感情移入へと誘導されてゆき、最後は大半の列席者の感涙を誘うというから面白い。 

40代になると涙腺がゆるくなる?

 それにしても、映画界や出版界はいうに及ばず、テレビの実録系番組も相変わらずの「泣ける(泣かす)」演出が横行中。話題のメモリプレイも極めて地上波的な演出ぶりを連想させる商品展開だ。

 数年前にも「思いっきり泣こう!」「涙腺崩壊注意!」などを謳うイベント上映会が話題を集めたりもした。

 メモリプレイの模様が流された日の『中居正広のミになる図書館』自体が「泣ける歌」特集だったが、注目すべきは涙腺の話題が「40代あるある」の視点で取り上げられていた点だ。

 歌手の槇原敬之さんの『遠く遠く』の想い出を語ったデーブ大久保さん(49)も、沖縄の夕日をみて「今日も一日ありがとう」と明かした田中律子さん(45)も、中居さんよりは少し上のアラフォーゲストだった。

「涙」には、身も心も含めてストレス解消を促してくれる効用があるという。セロトニン(癒しホルモン)にもない、涙特有の効果が免疫力を高める働きもすれば、感涙によってストレス解消のカギを握る「副交感神経」「共感脳」「セロトニンの分泌」を活性化させるからだ。

 ところが、注意したいのは、「涙もろさ」が更年期障害の黄色信号でもあるという点だ。とりわけアラフォーの方々の場合、日常化したイライラ感や怒りっぽさに入り混じっての涙もろさは「不定愁訴」の可能性も捨てがたい。

 原因は、(代表的な女性ホルモンである)エストロゲン分泌の減少に伴う自律神経の働きの乱れにある。それを「自分の性格」と割り切らずに、その可能性も視野に入れることは大切かもしれない。

『号泣する準備はできていた』とは、江國香織さんのヒット小説だが、感涙映画や観たり、感動小説を読んだりして、意識的に思いっきり泣けるのも、健康な証しだろう。さて、あなたは号泣する準備はできていますか?
(文=ヘルスプレス編集部)

※初出/健康・医療情報でQOLを高める「ヘルスプレス」