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中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

住宅ローン返済で生活困窮→「危険な借金」リボ払い&消費者金融地獄にはまる人々

文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー
住宅ローン返済で生活困窮→「危険な借金」リボ払い&消費者金融地獄にはまる人々の画像1「Thinkstock」より

「貯める」も大切だが、その前に「借金しない」はもっと大切

住宅ローン返済で生活困窮→「危険な借金」リボ払い&消費者金融地獄にはまる人々の画像2『いま、働く女子がやっておくべきお金のこと』(中村芳子/青春出版社)

 本連載前回記事では、「老後貧困の最強の回避法は、『65歳以降も楽しく働いて収入を得る』手段を身につけること」であるとお話しした。貯金も大切だが、不況やリストラで仕事(収入)がなくなったり、早めに退職することになると、せっかくつくった貯金もあっという間に生活費に消えてしまう。そうならないためには、働き続けること。老後は人生の最後の1割と考えて、女性は78歳まで、男性も73歳まで働こう! と提案した。そのための工夫や勉強や作戦を、今から怠らないことだ。

 その考え方を身につけた、という前提で、今回は「貯める」具体的な話をしようと思ったのだが、それよりも大切なことがあることを思い出した。「借金をしない」ことだ。

「はたらけど はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり」という歌があるが、もしあなたが、「はたらけど、はたらけど、なおわが貯金ちっとも増えざり」と感じているなら、きっとこれが問題だ。借金。

リボ払いクレジットカード払いも借金

 老後貧困にならないためには、働き続けることが第一。そして、働きながら貯金することだ。ところが「働いているのに、働き続けているのに貯まらない!」という人たちがいる。共通の問題は、借金を抱えていることだ。

(1)わかりやすい借金

 給料日前に生活費や交際費が足りなくなって気軽に使ってしまう消費者金融、カードローンというのは、わかりやすい借金だ。足りないから借りる、という自覚が本人にあるから「これはちょっとヤバいな」という危機感がある。「今月はちょっと出費を抑えて、借りた分を返さなきゃ」と普通は考える。ただし、考えたからといって実行できるとは限らない。生活費を月15万円でやりくりすべきところ、5万円足りなくて借金して月20万円使ってしまったのだ。誘惑に弱く、意志が弱く、計画性がないということ。

 よほどの覚悟を決めて、数カ月欲望を抑えて節約して、やっと達成できる。大変だけどがんばらなくちゃ。ここで1回きりで立て直せば、借金なしの生活に戻れる。「一度だけ」「すぐに返せば利息ゼロ」と思って利用すると、常時借金状態に陥るから、気をつけたい。

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

1985年よりFP業に携わる日本のFPの草分け。 女性FP協会(現WAFP関東)の設立者の一人、初代理事長。 1991年に会社を設立。パーソナル・コンサルティング、金融記事の執筆、金融企画のアドバイスなどを行っている。マネックス証券創業時より7年間アドバイザーをつとめる。みずほ銀行の夫婦向けマネーサイト「おうちのおかね」(2010―2016)を監修。辛口だが、お金だけにとらわれないユニークで温かいアドバイスが人気。


主な著書に『50代のいま、やっておくべきお金のこと』『20代のいま、やっておくべきお金のこと』(以上ダイヤモンド社) 『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』(三笠書房) などがある。『3日でわかる聖書』『養子でわくわく家族』『神の津波』など、お金以外の著書や翻訳もある。

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