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みずほFG、業界内でくすぶる、ゆうちょ銀行との合併説

文=編集部

“佐藤院政”で大型合併に打って出る

 メガバンクのトップのひとりは、「新聞は次期社長も興銀出身なので、佐藤氏は『院政を敷くつもりだ』などと書いているが、そんな単純なトップ交代とはみていない。佐藤氏は、とにかくギラギラした男だ。野心はもっと大きいはずだ」と語る。

 さらに、「佐藤氏はまだ65歳。あと10年は現役でやれると思っている。みずほの院政程度では収まらない。もっと大きな野望を抱いているはずだ」と続ける。

 可能性があるのは、大型合併だ。その場合のターゲットは、ゆうちょ銀行だとの見方が業界内では根強い。政府は、日本郵政株式の3回目の放出を年内に考えている。これで、政府の持ち株比率は50%を割り込むことになり、日本郵政は動きやすくなって経営の自由度が増す。

「日本郵政の長門正貢社長と佐藤氏は気脈を通じている」(別のメガバンクの若手役員)といった証言もある。

 まずは、みずほ銀行とゆうちょ銀行が資本・業務提携して、数年後にみずほFGにゆうちょ銀行がぶらさがるといったシナリオが描けそうだ。

 坂井新社長が主導するのは証券界の再編との指摘もある。「標的は大和証券(大和証券グループ本社)」(外資系証券会社の幹部)といわれているが、大和証券がみずほFGの軍門に下る可能性は低い。

「佐藤氏の大きな野望は公職に就くこと」という声が、みずほFG内から出ている。政府系銀行のトップや財政諮問委員会の民間議員のポストに就くとの見方だ。こうした公職に就くには、社長を退任していなければ候補の対象にならない。

「経団連の副会長になりたがっている」(財界関係者)ことは広く知られているが、佐藤氏はさらに大きな野望を抱いているのかもしれない。

日銀総裁の候補という見方が浮上

 4月8日に任期満了になる黒田東彦・日本銀行総裁は、続投との見方でほぼ一致している。しかし、「黒田総裁は再任されても、5年はやらない。2%の物価目標に近づくか、達成した時点で退任を考えるでしょうから、そうなるとあと1~2年でバトンタッチするかもしれない」(金融筋)との見方が大勢だ。「その時、“ポスト黒田”に浮上するのが佐藤氏」との情報が金融界に流れている。

 もしそうなれば、大きな野望達成ということになる。ちなみに、1964年12月から69年12月まで日銀総裁を務めた宇佐美洵氏は、三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)の頭取から転じており、それ以来の銀行トップの“天上がり”となる。
(文=編集部)

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