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ホリエモンも使う家計管理サービス?口座・請求情報を自動取得し管理、将来予測レポートも

文=久我吉史
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「振り回されたくない。でも付き合いは避けられない……」

 決して嫌な上司のことではない。お金のことだ。毎月給料日前になると財布の中が寂しくなり、「これじゃあいかん」と躍起になって家計簿をつけ始めるも、すぐにやる気がなくなる、の繰り返し。もっとスマートにお金の管理をしたい。

 2012年、博報堂によって行われた「アジア14都市プラス東京『暮らしとお金』に対する意識調査」によれば、東京で生活する人は、「自分がもらう年金に不安を感じる」と答えた人が75%にも上る半面、「毎月、決まった額を貯金している人」は29%しかいない。お金の管理をしなければいけないと頭ではわかっているけれど、実際には手が回っていないことを表しているだろう。

データの全部取得と分析がカギ

 お金の管理というと「家計簿」系サービスが思い浮かぶ。しかし、中身はどれも似たり寄ったり。「クラウドにデータを保存します」というのを売りにしていても、結局は手入力しなければならないし、「スマートフォンでレシートを撮影して自動で読み取れます」というアプリもあるが、家計の一部分を切り出してデータ保存したところで何も変わらないのである。

 結局、家計全体を見渡せなければ、賢くお金と付き合っているとはいえない。銀行口座をはじめ、証券口座や、毎月のクレジットカード請求、携帯電話代金など、家計の収支がわかる情報を金融機関のサイトから自動で残さず取得し、時系列で資産として管理する。収支と資産を照らし合わせて、無駄にお金をかけている部分を分析できて初めて、お金と正しく付き合っていることになる。

 前置きが長くなってしまったが、こんな夢のような家計管理を実現してくれるサービスが「Money Forward」だ。

 実は、家計管理サービスはほかにもある。個人情報流出で一時期騒がれた「OCN家計簿(現・Kakeibon)」や「Zaim」「MoneyLook」などである。いずれのサービスも、日々の家計の収支を入力したり、金融機関からデータを自動で取得したり、今自分が持っている資産がいくらか、把握したりといったサービスが展開されている。では、「Money Forward」はこれらのサービスとどこが違うのだろうか?

ホリエモンも使う家計管理サービス?口座・請求情報を自動取得し管理、将来予測レポートもの画像1家計管理サービスではよくある機能で、月次でのお金の動きを確認できる。

 そこで今回、「Money Forward」を運営するマネーフォワードの代表取締役社長CEO ・辻庸介氏に話を聞いた。

よりスマートにお金と付き合うための機能が満載

ホリエモンも使う家計管理サービス?口座・請求情報を自動取得し管理、将来予測レポートもの画像2マネーフォワード代表取締役社長CEOの辻氏

–家計管理サービスはほかにもたくさんありますが、それらと「Money Forward」はどこが違うのでしょうか?

辻庸介氏(以下、辻) 基本機能である金融機関からのデータ取得や分析については、他社で行っていないFXのポジション表示などにも対応していますし、「財布」機能といって、自分の財布に入っている現金を管理する機能もあります。あらかじめ銀行口座を設定しておき、その口座から現金を引き出すと、その分「財布」にお金が増える仕組みですね。自分が持っているお金をすべて把握する、ライフハック的な機能があります。

–金融機関からの自動データ取得や「財布」機能は、他社も追従してくるのではないですか?

 「Money Forward」には、月額500円で使える「プレミアムサービス」があります。会員になると、お金に精通したコンサルティング集団が執筆するメールマガジンが毎週届き、未来シミュレーター「よそQ」を使って、細かい将来予測ができます。また、月次の収支や貯蓄額の推移などが凝縮されたマンスリーレポートを読むことができます。ほかにも、個人事業主や副業サラリーマン用に、口座をグループ化して事業ごとの収支を明確にしたりと、まさに、お金とスマートに付き合うための機能が満載です。

ホリエモンも使う家計管理サービス?口座・請求情報を自動取得し管理、将来予測レポートもの画像3未来シミュレーター「よそQ」を使ってお金の未来予想ができる。

–なるほど。データの取得・分析だけでなく、お金とうまく付き合っていくためのコンテンツが充実してるということですね。

 はい。ユーザーフレンドリーなサービスは当たり前の時代です。当社は「ユーザーの皆さんがより良い生活をするためのアドバイザー」を目指しています。ちなみに、ライブドア元社長である堀江貴文氏や、リブセンス社長の村上太一氏も「Money Forward」を使ってくれているので、一定の成果が出ていると認識しています。

–ありがとうございました。

資産の正確な把握は、もはや当たり前

 以上見てきたように、「Money Forward」の優れた点としては、自分が持っているお金を、より正確に把握できることに優れている点や、お金のプロを巻き込んだコンテンツを拡充している点、ユーザーにもっとお金とうまく付き合ってほしいという熱心さが表れている点の3点が挙げられるといえるだろう。

 家計管理サービスにおいて、データの自動取得や分析は、当たり前の機能となっており、さらに、どのようなプレミアムを付けていくかが今後の課題だ。「Money Forward」は、「お金とうまく付き合えるアドバイザー」という役割がプレミアムとなっており、ユーザーの要望に的確に応えられている印象を受けた。しかし、筆者の個人的見解としては、レシートを読み取り、数字等を自動認識する機能があるのだから、撮影した画像を家計簿として記録されたデータと紐付けて管理できる機能があれば、より便利になるのではないかと思われる。今後、実装されることに期待したい。
(文=久我吉史)

久我吉史

久我吉史

金融機関で、働きながらライター活動中。同時にスタートアップベンチャーへの投資活動も。

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