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世界遺産登録で急上昇!? 世襲で35歳長男が取締役に就任

アップル、トヨタ、ボーイング…名だたる企業たちを支える“隠れた”世界的大企業とは?

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 しかし、2014年3月期第2四半期(13年4~9月)の業績はさらに落ち込む。売上高は前年同期比23.4%減の2020億円、営業利益は同39.1%減の620億円になる見込みだ。通期計画は明らかにしていないが、13年4~9月の計画を見る限り2期連続の大幅な減収減益は避けられそうにない。

 スマホ向け需要が激減したことが原因だ。稼ぎ頭であった中国の工作機械市場では、景気の減速でスマホの設備投資が一巡して主力のNC装置の伸びが止まった。

 そこで力を入れたのが「ロボドリル」と呼ばれる小型工作機械だ。米アップル社が製造を委託している台湾の鴻海精密工業をはじめとするEMS(受託製造サービス)大手から、スマホの製造工程で使われるロボドリルの受注が11年頃より膨らんだ。2012年3月期に2218億円の過去最高の営業利益をあげ、41%という驚異的な営業利益を叩き出した。

 12年末には筑波工場を増強し、ロボドリルの生産を従来比2倍の月産5000台という世界最大規模に引き上げた。米アップル社の「iPhone5」に応じた設備投資である。だが、iPhone5の販売が低調のためEMS各社からのロボドリルの受注が急減した。営業の2本柱だったNC装置とロボドリルは中国経済の減速とiPhone5の足踏みで受注が激減した。

 スマホ向けの落ち込みの穴を埋めるべく3月には自動車部品の加工向けにロボドリルの新型機を開発した。清典氏は取締役ロボット研究所所長としてロボット事業の拡大の重責を担うことになる。

 ファナックはもともと富士通の子会社だった。富士通の機械技術者の稲葉清右衛門氏が出向して経営を引き受け、工作機械に不可欠なNC装置の世界トップメーカーに育て、その勢いを駆って富士通から完全に独立した。

 だから、清右衛門氏は事実上の創業者だが、もともとはサラリーマンである。ファナックを創業した本物の創業者ではない。今、ファナックは、清右衛門氏の孫が経営陣に加わり同族色を一段と強めた。先端技術を誇る世界のリーディングカンパニーの世襲。どこがそぐわないような気がする。
(文=編集部)

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