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岐路に立つ100円ショップ業界、競争激化する各社の苦悩と戦略〜ニーズ多様化を捉える

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 例えば「セリア」ではPOSシステムのメリットを生かし、自分でアレンジできる小物入れといった、従来はあまり取り揃えていなかったインテリア用品が売れていることなどに着目。消費者のニーズに合わせて随時品ぞろえを調整し、新しいカテゴリーに挑戦して需要があるかどうかを計測しているそうだ。

 また、「キャンドゥ」ではプライベートブランドの「Do! STARS」を展開し、商品の質の向上に力を入れているとのこと。ほんの一例だがフォトフレームのカバーをプラスチック製ではなくガラス製にしたり、洗濯ネットを二重にして強度を上げたりと、細かい配慮が施された高品質の商品展開に注力しているという。

“出店攻勢”といえるほど急激にではないが、店舗数を着実に増やしている各社。不動の業界最大手であるダイソーに肉薄すべく、業界2位以下の企業も切磋琢磨しているという構図が浮かび上がってきた。また、「安かろう悪かろう」のイメージがあった100円ショップも、商品の質を改善し、おしゃれな雑貨屋のように変貌しつつある様子。消費者のニーズをうまくつかむことができれば、まだまだ伸びしろのある業界なのかもしれない。
(文=千葉雄樹/A4studio)

BusinessJournal編集部

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