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コスモ石油、存亡の危機…赤字垂れ流し、瀕死の業界再編に乗り遅れ為す術なし

文=編集部
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 この出光・昭シェルの動きに危機を募らせたのが東燃だ。JXHDと出光・昭シェルの2強体制になると、東燃は完全に取り残されてしまう。同社は00年にゼネラル石油と東燃が合併して誕生した。東燃は米石油最大手エクソンモービルの子会社だったが、12年にエクソンモービルの持ち株の一部を買い取って親子関係を解消。14年には三井石油を買収した。

 米エクソンは東燃株式の売却を進めた。14年12月期末時点では保有比率7.41%の筆頭株主だったが、11月時点で同4.40%に下がり、筆頭株主ではなくなった。筆頭株主は6.37%保有する三井物産に代わった。エクソンのくびきから外れたことが、再編に向けて東燃の背中を押した。

 統合の難問は、やはりブランド名だ。規模が3倍も大きいJXHDのエネオスに統一するのが筋だが、エッソ、モービル、ゼネラルの看板を掲げるGSの抵抗は必至。

置き去りにされたコスモ

 業界は、JX=東燃、出光=昭シェルの2強に集約されつつある。流れに乗り遅れたのがコスモエネルギーHD(旧コスモ石油)だ。ガソリンの国内販売シェア(14年度)でみると、JX(33.3%)と東燃(19.8%)が53.1%と断トツ。昭シェル(16.3%)と出光(15.4%)は31.7%。これに対してコスモは10.7%だ(11月16日付日本経済新聞による)。コスモは2強に大きく水をあけられた格好だ。

 コスモは再編に備えて、10月1日付で持ち株会社体制に移行した。コスモ石油の株式を移転する方式で、持ち株会社コスモエネルギーHDを設立。傘下に事業子会社のコスモ石油(石油精製)、コスモ石油マーケティング(販売)、コスモエネルギー開発(資源開発)を置いた。

 コスモが経営統合の相手として想定していたのは、東燃だとみられている。15年1月、千葉県にある両社の製油所を共同運営する会社を設立。その先にコスモと東燃との事業統合、経営統合を視野に入れていたとしても不思議はない。それだけにJXHDが東燃にラブコールを送ったことが、コスモにとっては誤算となった。

 コスモエネルギーHDの15年4~9月期連結決算の売上高は、前年同期比25%減の1兆1704億円、最終損益は174億円の赤字(前年同期も153億円の赤字)だった。原油価格の下落による在庫評価損が125億円生じた。

 16年3月期の最終損益は210億円の黒字(前期は777億円の赤字)を見込んでいる。16年1月に、事業会社から千葉製油所の土地を東燃との共同運営会社に移す。この取引で税金費用が減るため純利益を160億円押し上げる。苦肉の策で黒字転換してもコスモが単独で生き残るのが厳しい状況が続く。

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17:30更新
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