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星野達也「文系お父さんのための、テクノロジー講座」

激安フォトアルバムが爆発的人気?スマホ等の写真をウェブにアップ→3日後に完成品

文=星野達也/ナインシグマジャパン取締役 ヴァイスプレジデント

写真の思い出

 我々お父さん世代にとって、幼いころのイベントに写真はつきものだった。修学旅行、運動会、卒業式など、イベントがあるたびに家のカメラを持ち出し、気合を入れて撮影したものだ。

 撮影したあとは、フィルムを町の写真屋さんに持参して「焼き上がる」のを今か今かと待ちわびたり、出来上がった写真に一喜一憂したり。青春時代のさまざまな出来事を思い出させてくれるのが写真ではないだろうか。

写真業界の苦境

 ところが、子供から大人まで大部分の人がカメラ付きスマートフォン(スマホ)を持つようになった現在、「写真はカメラで撮影し、写真屋さんで現像する」という概念が薄れている。

激安フォトアルバムが爆発的人気?スマホ等の写真をウェブにアップ→3日後に完成品の画像2

 カメラの歴史を紐解くと、フィルムカメラの時代が数十年続いたが、2000年頃からデジタルカメラが急成長するとともに、フィルムカメラが一気に衰退した。しかしそのデジカメも、スマホの浸透とともにわずか15年で存在感が奪われた(図1参照)。

 ひとつのイノベーションを次のイノベーションが駆逐する、また、そのサイクルが短くなる上に、想定外のプレーヤー(この場合米アップルやNTTドコモなど、もともと写真業界にいなかったプレーヤー)によって市場が奪われるという、現代のイノベーション競争を象徴する動きが、写真業界でも起こっていることがわかる。

新しい動き

 一昔前、フィルムカメラが一般的だった頃は、撮った写真を現像してくれる町の写真屋さんが各所にあり、ドキドキしながらフィルムを持ち込み、時間をかけて現像してもらうという時代だった。出来上がった(当時は「焼き上がった」とも呼んでいた)写真を目にした時の喜びや悲しみ(ピンぼけ、ブレ、閉じた目……)は、それらも含めて、よい思い出となったものだ。

 しかしながら、2000年以降のデジカメ、その後のスマホの普及により、写真はPCやスマホの中に保存しておくものとなり、そもそも写真として形にするという行為が、急激に減ってきている。

星野達也/ノーリツプレシジョン株式会社 代表取締役社長、ナインシグマ・ジャパン顧問

星野達也/ノーリツプレシジョン株式会社 代表取締役社長、ナインシグマ・ジャパン顧問

東京大学工学部地球システム工学科・同大学院修了。ルレオ工科大学(スウェーデン)客員研究員。1999年に三井金属鉱業入社、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、ナインシグマ・ジャパン(現ナインシグマ・アジアパシフィック)を共同創業。研究開発費100億円以上の企業を対象に、150社とプロジェクトを実施し、オープン・イノベーションのビジネスモデルを国内で展開する。2016年ノーリツプレシジョン株式会社入社、2017年同社 代表取締役社長に就任。

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