その河合氏の狙いは当たり、いくつかの紳士服ショップが店舗に『JAPANESE DANDY』と『JAPANESE DANDY Monochrome』を置き、顧客へのスタイルの提案などに使用しているという。

 フラワーコーディネーターでもある河合氏は、これまでも写真集『FLOWERS』(万来舎)の発刊やいくつかのファッション関連の書籍出版にかかわってきた。河合氏自身もファッションを愛するひとりであり、仕事やプライベートで自然にファッションが好きな人との交流が多くなったという。

「『JAPANESE DANDY』は、自分なりのスーツの着こなしをしているリアルな人たちが被写体なんです。ファッションとしての要素だけではなく、今の時代のファッションを記録するという点でも、時間が経過した後に歴史的資料になるのではないかと思いました」(同)

 河合氏は『FLOWERS』を一緒につくったカメラマンの大川直人氏と共に企画を進めた。しかし当初、話を聞いた出版社は「素人のおじさんの写真集なんて誰が買うんだ?」と懸念を示し、出版を許可しなかったという。それでも河合氏は大川氏と共に写真を撮り続け、1冊のファイルにした。それを見た出版社は、その写真が放つ独特の存在感に「これならいける」とGOサインを出した。

 河合氏は、「すべての世代の人に見てほしいが、特にシニア世代のファッションに関する興味を呼び起こしたい」と言う。

「ファッションが好きな人はある意味、自分自身が好きなんです。おしゃれを楽しむために自分に気を配ることで結果、元気でいられる。シニア世代にこそ今一度、テーラードスタイルの良さを見直し、ファッションを楽しんでほしい。そうすることでより健康でいられると思うんです」(同)

 確かに、高齢社会となった今、リタイア後の人生が長くなった。ファッションに興味を持ち続けることも、健康維持の秘訣となるかもしれない。河合氏は写真集の発刊以来、各地でトークショーなどを行っている。お気に入りの1着を着てトークショーに足を運び、『JAPANESE DANDY』の一員となってみてはいかがだろうか。
(文=道明寺美清/ライター)

オフィシャルウェブサイト:http://japanesedandy.com/

関連記事

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ