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今年はジル・スチュアートとランコムで決める!

構成=編集部

――ファッションとメイクの関連付けが上手なファッションブランドはあるのでしょうか。

大澤 老舗では、シャネルイヴ・サンローランですね。多くの女性たちを魅了し続けるブランドであり続けるのは、やはりファンションとメイクをトータルで捉えているからといえます。

――老舗ブランド以外でもファッションとメイクの関連付けが巧みなところはありますか。

大澤 ジル・スチュアートです。ファッションでは、この春トレンドのピーチピンクを前面に押し出している印象です。もともとジル・スチュアートはピンクをはじめとしたパステルカラーが得意なブランドですから、今季のトレンドは追い風といえます。たとえば、コレクションのメインビジュアルには、透け感があるピンクのブラウスが出ています。メイクのほうも可憐なピンクを基調としたチークやリップ、アイシャドウの新色を発表しています。ファッションとメイクがしっかりリンクしています。

――ありがとうございました。

化粧品とアパレルのリンクが両業界にシナジー効果をもたらす

 世界レベルでその商品性の高さが知られる国内主要化粧品メーカー各社だが、海外ブランドと違い、アパレルとのリンクは、いまひとつうまくいっていないのが現状だ。国内化粧品、アパレルメーカーが手を携えた同一ブランドの立ち上げや、コスメとアパレルのトータルコーディネイトを提唱することで、両業界それぞれにシナジー効果も見込まれるはずだ。

 海外で活躍する日本人メイクアップアーティストや日本人ファッションデザイナーといったソフト面を軸に、まずは国内化粧品業界とアパレル業界のリンクを図ることが、双方の浮揚策となるのではないだろうか。
(構成=編集部)

●大澤典子
ビジネスメイク研究所代表。1974年、東京都生まれ。白百合女子大学卒業後、カネボウ化粧品に入社。同社に15年勤めた後、全国の企業・団体で講演、セミナー、研修を行う。「骨格から見た長所」と「再現しやすいテクニック」をわかりやすく伝えるメイクアドバイスが、働く女性に好評を博している。

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