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富士フイルムのゼロックス買収頓挫、古森会長は会見欠席で雲隠れ…日頃は熱いリーダー論語る

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富士フイルム(「Wikipedia」より)

 米ゼロックスの買収計画が暗礁に乗り上げた富士フイルムホールディングス(HD)の決算発表が注目された。

 5月18日の決算発表の席上に富士フイルムHDのドン、古森重隆会長兼CEO(最高経営責任者)の姿はなかった。ゼロックスの買収スキームを描いたのは古森氏だが、その当事者が出席しなかった。買収や提携といった“前向き”な会見には必ず古森氏が出席して“独演会”となるのが常だが、不都合な場には現れないことが多い。そのため、「またかよ」と、会見に出席した記者の間から冷ややかな声が漏れた。

 昨年発覚した、富士ゼロックスのニュージーランドや豪州の販売子会社の不正会計(売り上げ水増し)問題でも、古森氏は一度も公式な会場に姿を見せず、2017年6月29日の株主総会でも、助野健児社長から型通りのお詫びがあっただけで、古森氏は謝罪しなかった。

 古森氏が公式の場に姿を見せたのは18年3月29日。再生医療関連企業2社をJXTGホールディングスから8億ドル(850億円)で買収すると発表した時だ。東京・港区赤坂の東京ミッドタウンにある本社で記者会見した古森氏は、「予防・診断・治療を手掛けるトータルヘルスケア企業を目指す」と力を込めて語った。

 ところが、注目の5月18日の決算発表の席に、ゼロックス買収のディールを決めた当事者の古森氏の姿はなかった。

 いくら助野氏が「われわれの計画がベストとの考えは変わらない」と強弁しても、空しく響くばかりだ。なぜなら、富士フイルムHD社内で助野氏は「ドン古森の腰ぎんちゃく」(若手社員)と評されており、「庶務課長のような存在」(ベテラン社員)と評する向きもあるからだ。

 助野氏はゼロックス買収計画について「契約には法的拘束力がある。一方的に破棄できない」「(ゼロックス買収による富士ゼロックスとの)経営統合は最良の選択だ。ぶれることはない」「買収合意の破棄の無効を求める訴訟や損害賠償請求を検討する」と、これまでの主張を繰り返した。「交渉相手はゼロックス」だとして、大株主の要求には応じない考えを滲ませた。買収の時期について「時間的な制約はない」と述べ、長期戦を辞さない構えをみせた。

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