お金について頭を悩ませている人は多いでしょう。つい無駄遣いをしてしまい、毎月の支払いに追われてしまったり、ライフイベントのために蓄えておきたい貯金がなかなか貯まらなかったり……。
生きるためにお金は必要不可欠。だからこそ、コントロールする術を身に付けておかなくてはいけません。
経済評論家として多方面で活躍する勝間和代さんは、『勝間式超コントロール思考』(アチーブメント出版刊)の中で、「仕事」「健康」「人間関係」「家事」「娯楽」とともに「お金」のコントロール方法を明かしています。
最近では節約法や家事、家電選びのアドバイスなどでも人気を集めている勝間さんですが、やはり専門分野は「お金」。勝間さんならでは視点で、「お金に不自由がない」ようになるための考え方を伝授してくれます。
では、どんなコントロール方法があるのでしょうか。本書からその一部をご紹介します。
■収入の7割から8割で生活する習慣を持つ
これは、具体的には「月々50万円ある場合には40万円以内で暮らす」というもの。「負担が大きくなるのでは」と不安になるかもしれませんが、勝間さんは「習慣になってしまえばどうってことありません」と言います。
考え方のポイントとしては、8割のお金は好きなように使えるお金だと思うこと。子どもの入学金をはじめとした重要な出費や、買い替えないといけないクーラーなどの予期せぬ出費は、8割の中には含まれません。
給料が振り込まれる口座から2割を天引きしてしまい、残りのお金で日常を設計する。最初は戸惑うかもしれませんが、習慣化することが大事なのです。
■手元に現金をもたない
なるべく現金を持たないということも、勝間さんが習慣化してほしいことの一つ。
クレジットカードや電子マネーでの支払いは明細が残るため、自分がいつどこで何に使ったのかが「見える化」できます。しかし、現金になると急に何に使ったのかが分からなくなってしまいます。「財布の中にお金があるとつい使ってしまう」ということを防ぐためにも、なるべく手元に現金を持たない習慣付けが必要なのです。
■生活の中に潜む「冗費」に注目する
勝間さんのコントロール術のキモは、「無駄」をいかにカットするかということ。つまり、「コスパ」をいかに考えるかが大事です。
「冗費」とは無駄な費用のこと。例えば都内で、一人でタクシーに乗ると非常に割高な出費になります。その分、公共交通機関はコスパ面で非常によく、電車が走っていなくてもバスという選択肢もあるでしょう。
毎日の食事についても、日常的に外食をしたり、加工食品はなるべく買わず、自炊をすることで無駄を抑えることができます。また、栄養をコントロールできるのもメリットの一つです。
この他にも、「能率よりも快適性を求める」「ルーティンワークは秒単位でも効率化する」などの「仕事のコントロール」、話題となった「超ロジカル家事」とともに読みたい「家事のコントロール」など、いわば自分の人生をコントロールし、より良くするための方法が明かされています。
本書をしっかり学んでいけば、「それが当たり前だから従うしかない」と思っていたことからも脱却できるようになるはず。思い通りの人生を歩むための、第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。