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成人誌が8月末でコンビニから完全撤去…性が排除されるほど“不快な性”が増える矛盾

構成=編集部
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――なるほど。ターゲットを絞ったコンビニはおもしろいかもしれませんね。

比嘉 新しいコンセプトの店づくりは、これからの「人生100年時代」に向けても必要だと思いますよ。それがすぐにできなくても、成人誌の場合なら棚にカバーをかけて深夜にだけ売るとか、そういう対応もできたと思うのですが、一気に「8月いっぱいで撤退」となってしまったことは残念です。

――このままコンビニで売れないとなると、町の書店がどんどん消えているなか、成人誌の販売は難しくなりますね。

比嘉 そうです。エロ自体はなくならないのだから、ネット通販で買えない人たちのために流通を変えることも検討していきたいですね。コアなニーズにこたえるために、同人誌的な売り方もアリかなと思っています。けっこう本気で考えているのは、「ビッグイシュー」のように駅前などで手売りをすることです。これなら読者と直で話ができて、意見を聞くこともできるし、楽しいと思いますよ。

――なるほど、アナログな本にはアナログな売り方もいいかもしれませんね。ありがとうございました。
(構成=編集部)

●比嘉健二(ひが・けんじ)
1957年東京生まれ。(株)V1パブリッシング代表。81年ミリオン出版(株)(当時)に入社、暴走族やヤンキーのファッションやライフスタイルを取材した『チャンプロード』や『ティーンズロード』、不良からサブカルまでカバーした『GON!』などを世に出したカリスマ編集者。2009年にミリオン出版社長就任、12年に退社後V1パブリッシングを設立、社長に就任した。現在は『昭和の不思議99』や『昭和の不思議101』、『別冊ラヴァーズ』などを手がける。「赤塚敬」名義で自らのリストラ経験を交えて書いた『貯蓄ゼロでも老後に困らない7つの法則』(リイド社)も話題。

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