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くら寿司、客離れが深刻…「捨てた魚を調理」動画投稿、騒動連発の裏に従業員教育の欠如

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くら寿司の店舗(「Wikipedia」より)

 回転ずしチェーン「くら寿司」で不適切な動画を撮影・投稿し営業を妨害したとして、元アルバイトら少年3人を偽計業務妨害の疑いで、大阪府警は5月29日に書類送検した。

 店員が食材の魚をごみ箱に捨てた後、その魚をまな板に戻して調理しようとする様子が映った動画がインターネット上で拡散され、世間を震撼させた。運営会社は、問題の魚はその場で廃棄処分されており、客には提供されていないと説明しているが、その説明を額面通りに受け取ることができなかった人は少なくないだろう。そのまま魚を調理して客に提供していたかもしれないと思うとゾッとする。

 この不適切動画問題が世間を賑わせたのは2月だが、同月のくら寿司の既存店売上高は前年同月比6.2%減と大きく落ち込んだ。前月の1月こそ大きく落ち込んでいたが、18年12月と11月はそれぞれ微減にとどまっていたし、その前の17年11月~18年10月の累計が前年同期比0.7%増だったことを考えると、不適切動画問題が大きく影響したといわざるを得ない。19年2月以降も不振は続き、3月が5.3%減、4月が4.3%減と大幅マイナスが続いている。

 くら寿司で不適切動画問題が起きた1月下旬から2月にかけては、飲食チェーンやコンビニエンスストアでアルバイト従業員による同様の問題が頻発し、「バイトテロ」などと呼ばれて問題化していた。

 飲食チェーンでは、牛丼チェーン「すき家」で調理器具のおたまを股間にあてがう動画、中華料理チェーン「バーミヤン」で調理中の鍋から上がった炎で口にくわえたタバコに火をつける動画、定食チェーン「大戸屋ごはん処」で配膳用のトレーで裸の下半身を覆う動画が拡散した。

 コンビニでは、「セブン-イレブン」でおでんのしらたきを口に入れて吐き出す動画、「ファミリーマート」で会計中の商品をなめる動画が拡散した。

 どれも不快だが、筆者の感覚ではくら寿司の動画がとりわけ不快に感じられた。多くの人がそう感じたのではないか。

 いずれにせよ、くら寿司は大幅な減収となったわけだが、不快の程度からか、バイトテロが起きたチェーンでくら寿司ほど既存店売上高が落ち込んだところはない。いずれのチェーンも2月が焦点となるが、大戸屋が前年同月比2.8%減と落ち込んだが、すき家は3.0%増、セブンは0.9%増、ファミマは1.5%増と前年超えのチェーンも多く、くら寿司の落ち込みが際立っている(バーミヤンは未公表)。

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