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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

丸山穂高議員、国会に姿現し場内騒然→突然“仰天行動”&「辞職しない」と宣言

文=神澤志万/国会議員秘書
丸山穂高議員、国会に姿現し場内騒然→突然仰天行動&「辞職しない」と宣言の画像1
丸山穂高衆議院議員(写真:毎日新聞社/アフロ)

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 6月26日、第198回国会が終わりました。結局、衆参ダブル選挙はなく、7月21日の参議院議員選挙に向けて、みんなが準備に追われています。ただでさえ忙しいのに、今回の参院選は野党の立候補者擁立が遅く、直前の公認発表などでバタバタです。4日の公示の前日になっても、まだビラが届かないとか選挙事務所の届け出書類が揃わないとかで、永田町はあちこちで怒号が飛び交っています。

 とはいえ、どんなに準備が整っていなくても、公示されて走り出せば、なんとか形にできるのが秘書の腕というか、ベテランのすごさですね。神澤も何度選挙を経験しても毎回勉強になることがたくさんありますから、21日までの17日間はお手伝いをがんばります。

 特に今回は全国を飛び回る予定なので、体力がもつかどうかが一番の課題です。余計なことは考えず、目の前の仕事をこなしていくのみです。体重はアップではなく、ダウンの結果になるといいのですが。

三原じゅん子の「恥を知りなさい!」にうんざり

 閉会前日の6月25日には、安倍晋三内閣への内閣不信任決議案が野党から提出されました。国会は不信任案が提出されると最優先で審議するため、それまで準備していたものはすべて後回しにされてしまいます。働き方改革を訴えているわりには、いつまでも効率が悪く、不信任案のために多くの職員や秘書が残業を余儀なくされます。

 そうした批判を恐れたのかどうかはわかりませんが、この日の不信任案は昼前に提出され、13時からの本会議で審議・採決されました。演説は立憲民主党の枝野幸男代表から始まり、56分間とさほど長くはありませんでした。国民民主党の泉健太議員はたったの14分間です。最終日前日で、しかも短時間だなんて、やる気がなく形だけというのが見え見えですね。

 案の定、15時半頃から始まった記名採決も淡々と進み、16時前には終了しました。形式的な不信任案提出ならしないでほしかった……。職員や秘書たちは、みんなそう思っています。

 そういえば、24日の参議院の問責決議案の審議で三原じゅん子議員が野党に対して「恥を知りなさい!」とキレて話題になりましたが、マスコミは総じてあきれモードでしたね。爆笑問題のお2人もラジオで「時代劇みたい」「笑っちゃう」と言っていたそうです。実は、永田町の秘書たちもうんざりしています。

丸山穂高、採決中に本会議場から“脱走”

 こんな茶番のような内閣不信任案の記名採決が行われている最中に、また丸山穂高議員がやってくれました。適応障害で2カ月休養しているはずですが、この日だけは登院し、本会議に臨んでいたのです。記名採決で最初に名前を呼ばれた丸山議員が颯爽と議長の前に歩いていったときには、場内がどよめきました。

 さらに、投票後の行動にも唖然とさせられました。採決を行う際、本会議場は議長が「議場閉鎖」と命じ、出入りが禁止されます。それぞれの出入り口の前には衛視が立ち、ドアもロックされるのですが、実は1カ所だけロックされない出入り口があります。それは議長の真後ろのドアなのですが、丸山議員は投票後、すぐにそのドアから外に出たのです。

 丸山議員が本会議に出席していることはマスコミも記名採決のときまで気づいていなかったようですが、彼がサーッと議場を抜け出してマスコミの待機場所を通って議員会館の事務所に帰ろうとしたので、多くの記者たちに囲まれて取材を受けることになったようです。このときの映像を見ると、目が血走り表情もこわばっていて、まだ通常の状態に戻れていないようでしたね。

 突然のことで記者たちも質問の準備をしていなかったようですが、たいして聞きたいことはなく、ぶら下がり取材は4分ほどで終わったそうです。報道によると、「議員辞職はしない」「糾弾決議を私に出すのは極めて遺憾」などと答えていて、相変わらずですね。ずっと雲隠れしていて突然現れたのですから、せめて「次の総選挙にも出馬するのか」「(自身の後任となる)維新の新しい19区の支部長についてどう思うか」など、いろいろ聞いてほしかったです。

 そもそも、これは場内で記名採決中の出来事です。閉鎖されている本会議場から抜け出した議員がいることについて、記者たちは何も感じなかったのでしょうか。その点も残念ですね。

 丸山議員は休養宣言後もツイッターで和田アキ子さんや坂上忍さんなどの芸能人にまでからんでいるようですが、十分に休養し、正気を取り戻して、議員としての進退に決着をつけてもらいたいです。

国民民主党、支持率0%から回復?

 このところ、マスコミや自民党は毎週末に世論調査を行い、参院選の情勢を分析しています。これらの結果はあてにならないことも多いですが、どの陣営も参考にして戦略を展開しています。

 神澤が注目しているのは、ほんのわずかですが、国民民主党が支持率を伸ばしている点です。調査によっては「支持率0%」という結果もありましたが、直近のデータでは2~4%になっています。

 また、「NHKから国民を守る党」という政治団体が全国から40人以上の候補者を擁立するようです。おもしろいのは、選挙区によっては同党と国民民主党の支持率が拮抗していることです。今回も、野党の選挙協力はうまくいっていないようですね。国民民主党の参院選特別サイトには、公示前日になっても推薦予定候補者の顔写真すら掲載されていませんでした。そんなことで大丈夫なのでしょうか。

 そもそも、旧民進党の分裂については、小池百合子東京都知事や“自民党に入党しちゃった裏切り者”の細野豪志議員、仲間を二分させた前原誠司前民進党代表が戦犯ですが、未来を見据えて協力すべきところは協力しないと、国民の気持ちもついてこないと思います。

「政治家と反社勢力」の実態

 最近、世間では芸人と反社会的勢力とのつながりが注目されていますね。選挙事務所には、そのような方たちを紹介したがる人たちや、その世界の著名な方の名前を出して脅してくるような人たちも訪れます。

 接戦を繰り広げているときに「○○組の傘下の有権者が、この選挙区に○百人いる。その家族も入れると○百票は固い」などと言われると、誘惑に負けそうになることも正直あります。かといって、突っぱねるとまた面倒です。上手にあしらわないと、その後の政治活動を妨害される恐れもあるため、本当に慎重に言葉を選んで対応します。それでも、怒鳴り込んできた兄貴分の人に殴られそうになったこともあります。だいぶ前ですけどね。

 反社とはかかわりたくないのですが、地方ではそういかないことも多いです。たとえば、議員のお供で演歌歌手のディナーショーなどにうかがうと、地方では、必ずといっていいほど雰囲気の違うテーブルがあるものです。座っている人たちはなぜか全員ニコリともせず、歌が始まっても拍手もしません。せっかくのショーを素直に楽しめないのは、なぜなんでしょうか。

 でも、明らかに雰囲気が違えば“予防線”を張ることもできますが、政治資金のパーティーなどで一般の参加者と一緒に「撮影タイム」で並ばれていたら、知らずにツーショットを撮ってしまいます。そして、そういう写真がのちに公開されて「この議員は反社会勢力とつながりがある」などと批判されることもあるのです。パーティーなどでは、できるだけ多くの人と一緒に撮影してツーショットにはならないようにするのですが、それにも限界があります。

 丸山議員の適応障害や反社問題、そして金融庁の「老後の生活費2000万円」などもありますが、参院選後はどのような社会になっているのでしょうか。読者のみなさんも、ぜひ投票所に足を運んで貴重な1票を投じてくださいね。

(文=神澤志万/国会議員秘書)

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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