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あるタクシー運転手が語る、“台風直撃”ルポ【後編】

優良タクシー運転手の“見分け方”「シートベルトをしてください」は重要ワード

文=渡瀬基樹
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「シートベルトをしてください」は優良ドライバーの証

「また、空港やターミナル駅へ向かうとき。行き先へのルート確認のほか、乗る予定の飛行機や電車の時間を尋ねるタクシードライバーは『アタリ』のケースが多いです。私も羽田空港と成田空港、東京駅と品川駅へお送りする際には、必ず確認しています。個人情報を聞き出そうとしているわけではなく、お客様の万が一のことを考えてのことと思ってください。

 間に合うかどうかを確認するだけではありません。空港の場合は、お客様がターミナルを勘違いしていたり、ごくまれにですが、羽田と成田を間違えているケースもあります。時間的に厳しい場合は、飛行機であれば搭乗や保安検査に便宜を図ってもらえるよう、車内から航空会社に連絡することも可能なわけです。駅の場合も、次の列車へ振り替えるための窓口の場所などを、アドバイスできる場合があります。

 もうひとつ。お客様に『シートベルトをしてください』ときっぱりと言うドライバーは、プロ意識がある証拠です。後部座席であっても、シートベルトの着用が万が一事故に遭ったときの死傷率に直結することはいうまでもありません。お客様の安全をしっかり考えているドライバーであると考えてください。

 残念ながら、夜間から深夜に銀座や六本木、新宿の歌舞伎町や渋谷で乗せるお客様は、シートベルトをされない方が多いです。一方で、欧米人のお客様はほぼ全員が着用されます。これは、欧米各国の多くでは、シートベルトの未着用に対して、ドライバーだけでなく個人にも罰則が存在するためです。

 もちろん、どんなに優秀なドライバーでもできないことはたくさんあります。東京の道路すべてを頭に入れることは不可能です。あくまでも、目安のひとつとして捉えていただければと思いますね」

(文=渡瀬基樹)

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渡瀬基樹(わたせ・もとき)
1976年、静岡県生まれ。ゴルフ雑誌、自動車雑誌などを経て、現在はフリーの編集者・ライター。自動車、野球、マンガ評論、神社仏閣、温泉、高速道路のSA・PAなど雑多なジャンルを扱います。

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