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SBI主導の「第4のメガバンク構想」、参画候補の銀行リスト

文=編集部
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時価総額200億円以上は対象外か

 九州の筑邦銀行(福岡県久留米市、地銀)も再編カードだ。福岡県には、ふくおかフィナンシャルグループ(福岡銀行、熊本銀行、親和銀行、十八銀行の持ち株会社)、西日本フィナンシャルホールディングス(西日本シティ銀行と長崎銀行の持ち株会社)があり、筑邦銀行は久留米市など福岡の県南が地盤の地銀下位行である。佐賀銀行(佐賀市、地銀、佐賀県の県金庫)が筑邦銀の実質的な筆頭株主だが、佐賀銀行と連携できるかどうかにかかっている。

 トマト銀行(岡山市、地銀、岡山県内2番手)、鳥取銀行(鳥取市、地銀、鳥取で唯一の地銀)、富山銀行(富山県高岡市、地銀)あたりが時価総額150億円以下である。長野銀行(長野県松本市、第2地銀)や大光銀行(新潟県長岡市、第2地銀)、前出の北日本銀行あたりが150億~200億円のボーダーラインとなる。

 SBIと共同店舗を展開する清水銀行(静岡市、地銀)や、じもとホールディングス(山形県の第2地銀、きらやか銀行と宮城県の第2地銀、仙台銀行が経営統合。本社は仙台市)もSBIと関係が深い。

 株式市場では筑波銀行(茨城県土浦市、地銀、茨城県で2番手)、栃木銀行(宇都宮市、第2地銀)、三十三フィナンシャルグループ(FG/三重県の地銀、三重銀行と同県松阪市の第2地銀、第三銀行が経営統合。本社は三重県四日市市)などを候補に挙げている。筑波銀行、栃木銀行は時価総額が200億円台、三十三FGは450億円前後だから、規模が大きすぎてSBIの物色対象外かもしれない。

頭取選任議案の賛成率の低い銀行が狙い目

 ユニークな説が株式市場で取り沙汰されている。株主総会における頭取(社長)選任議案で賛成率の低いところに注目せよ、というものだ。SBIも資本を受け入れた島根銀行、福島銀行の頭取選任議案の賛成率は70%前後と、かなり低かった。賛成率が80%を下回る地銀・第2地銀は18行あった。

 低い順に筑波銀行、福島銀行、大分銀行、みちのく銀行(青森市、地銀、青森県で2番手)、沖縄銀行(那覇市、地銀)だった。大分銀行、沖縄銀行は時価総額も大きいし、SBIの傘下に入る必要は低いとの見方もある。

 みちのく銀行はワンマン頭取の時代にロシアに店舗を開設するなど、企業体力を超えた拡大策を取ってきたツケが回ってきている。ただ、県内ナンバーワンの青森銀行(青森市、地銀)と提携することによって道が開けるのではないか、といわれている。青森銀行は岩手銀行、秋田銀行(秋田市、地銀)とも提携しており、青森、岩手、秋田をまたぐ広域金融機関に変貌する可能性を残している。

 時価総額、頭取の支持率の秤にかけても出てこない銀行で再編カードとみられているのが東和銀行(前橋市、群馬県で2番手の第2地銀)である。栃木銀行、筑波銀行と連携を進めているが、関東圏でもっとも関心を集めている銀行である。

(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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