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カジノ収賄:秋元司議員逮捕、検察特捜部が狙うバックの“大物政治家”…年明けに激震か

文=編集部
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東京地検特捜部による家宅捜索を受けた秋元司議員の地元事務所(写真:毎日新聞社/アフロ)

 年末の政界に激震が走っている。カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐり、不正な現金の授受があった疑いが強まったとして、東京地検特捜部は25日、自民党衆議院議員の秋元司容疑者(48)=東京15区=を収賄容疑で逮捕した。地検特捜部による現職議員の逮捕は2010年、当時民主党(現:国民民主党)の小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反の疑いで当時衆議院議員だった石川知裕氏が逮捕されて以来となる。

 秋元氏はIR整備推進法をめぐり、法案を審議する衆院内閣委員会の委員長として、16年12月の委員会採決を取り仕切った。17年8月から去年10月までは国土交通省と内閣府の副大臣を務め、IRなどを担当した。著書『日本の極みプロジェクト 世界から大富豪が訪れる国へ』(CCCメディアハウス)では、中国人など訪日外国人の爆買いを促した日本の産業振興策などを語っている。

司法取引で本丸確保か

 全国紙政治部記者は話す。

「そもそも秋元氏の動向に関しては、公安の外事部門も関心を持っていたという情報が流れています。秋元氏に賄賂を渡したとされる中国企業には、中国共産党との関わりが指摘されています。特捜の捜査の端緒がなんだったのかは現時点でも明確になっていませんが、中国の習近平国家主席の来日を控えている時期なので、政府は気が気でないでしょうね」

 別の社会部記者は今回の逮捕を次のように解説する。

「特捜としては秋元氏を逮捕して終わりにするつもりはないようです。陸山会事件の際、小沢一郎氏を狙ったように背後にいる大物がターゲットです。中国に端を発する金がどのように流れたのかを解明するのが捜査の焦点です。金の流れの終着点が副大臣級の秋元氏だとは思えません。今回の収賄容疑では、18年6月施行の改正刑事訴訟法で導入された司法取引が使用できます。それで関係者全員に揺さぶりをかけるでしょうね。

 秋元氏は国際観光産業振興議員連盟(通称:IR議連)の副幹事長でした。そこの議連自体が与野党を超えて、きな臭い噂のある大物議員の巣窟です。秋元氏が所属する自民党二階派も含めて“次に特捜にお呼びがかかるのは誰なのか”について、いくつか話が出ていますが、そのなかの誰であっても政界はひっくり返るでしょうね」

大物議員ぞろいのIR議連

 IR議連は旧民主党政権時代の2010年4月、社民党と共産党を除く超党派で結成された。カジノの合法化による観光産業の振興を行うと同時に、パチンコの換金合法化を目的として発足した。カジノ導入の議論が本格化したのは12年。以降、現職元職を含め多くの大物議員が同議連の幹部になってきた。

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