八王子・高校生拳銃自殺、どうやって入手?地下に潜る入手ルート、暴力団以外が増加かの画像1
「gettyimages」より

 学校再開の影響なのか8日、Twitter上では「#学校だる」がトレンドに浮上していた。千葉市内で中学生が列車に飛び込む人身事故が発生したほか、高校1年生の男子生徒(15)が拳銃で自らの命を絶つという痛ましいニュースが流れた。現場は東京都八王子市元八王子町の閑静な住宅街。JR中央線高尾駅から北に徒歩20分程度の位置にあり、周辺には市立城山小学校、城山中学校などがある文教地区だった。10代が相次いで命を落とす痛ましい事実とともに、高校生が拳銃を持っていたことに注目が集まっている。 

 NHK「NEWSWEB」は9日、記事『15歳高校生拳銃で自殺か 米国製回転式拳銃と酷似 東京 八王子』で次のように現場の状況を説明した。

「部屋には、拳銃のようなものが残されていたということですが、その後の調べで、アメリカ製の回転式拳銃とよく似ていることが捜査関係者への取材で分かりました。

 5発の弾が装填(そうてん)された状態で残っていて、1発は部屋の中から見つかったということです」

 ネット上では高校生の冥福を祈る声と合わせて、「どうやって入手したんだろう?」「八王子市民だけの流通ルートがあるのか」などの多くの疑問が寄せられている。

暴力団の拳銃が流出したのか?

 レプリカを発砲可能にした改造拳銃なのか、それとも真正拳銃(純正品)なのか。いずれにせよ、高校生はどうやって拳銃を手に入れたのだろう。日本国内では警察庁はもとより、財務省、外務省、海上保安庁、厚生労働省などが省庁横断的に「密輸拳銃の水際対策」と「拳銃110番(拳銃を見かけたらすぐ通報という一連の啓発キャンペーン)」などを実施し、暴力団事務所や関係先からの拳銃摘発を強化し続けている。一方、令和元年の『警察白書』第4章第2節の「銃器対策」の項目に、近年の銃器の押収状況について気になる部分があった。以下、引用する。

「拳銃の押収丁数の推移は、図表4-13(下記参照)のとおりである。近年、押収丁数全体及び暴力団からの押収丁数は、増減を繰り返しながら推移しているが、長期的に見るといずれも減少傾向にある」

八王子・高校生拳銃自殺、どうやって入手?地下に潜る入手ルート、暴力団以外が増加かの画像2
令和元年『警察白書』より

 図を見てみると、ここ数年、摘発した拳銃の半数以上が暴力団ではなく「そのほか・不明」になっていることがわかる。これはどういうことなのか。

暴力団構成員への規制強化で銃器調達は外注に?

 神奈川県警の捜査関係者は次のように話す。

「戦時中の日本軍の銃器や、マニアが製造する改造拳銃などが摘発されることも増えていますが、それ以上に『このチャカ(銃)はどこどこの暴力団のもの』と認定できない例が増えている印象です。10年くらい前までは、日本に密輸される拳銃の生産国は大きく分けて4つでした。米国、フィリピン、ロシア、中国です。圧倒的なシェアは米国で、次いで中国、フィリピン、ロシアという順でした。

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