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ロシア大使館「ウクライナでナチズムと戦っている」→ドイツが猛反論…世界中から注目

文=Business Journal編集部
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民間人への攻撃を批難するゼレンスキー大統領
民間人への攻撃を批難するゼレンスキー大統領(同大領公式Telegramアカウントより)

 ロシア軍によるウクライナ侵攻をめぐり、3月2日放送のBSフジLIVE「プライムニュース」でガルージン駐日ロシア大使と小野寺五典元防衛相が激論を交わしたことは記憶に新しい。同様に世界中の各国ロシア大使館関係者がテレビでの対談、インターネットを問わずにプーチン大統領と同様の「戦争の正当性」に関する主張を繰り返している。

 そんな中、駐南アフリカロシア大使館駐南アフリカドイツ大使館との間で交わされたTwitter上でのやり取りに、世界中から注目が集まり、ドイツ大使館の投稿に喝さいの声が上がっている。ドイツ大使館の投稿は7日正午までに3万7000リツイート、13万7000の好評価がついている。

 ロシア大使館は5日、次のように下記のように投稿した。

「親愛なる加入者の皆様、私たちは南アフリカの個人と組織、双方から多数の連帯の手紙を受け取りました。私たちはあなたたちの支援に感謝し、80年前のようにロシアがウクライナでナチズムと戦っている今日、私たちと一緒に立つことを決めてくれてうれしいです!」

 この投稿に返信する形でドイツ大使館は以下のように投稿した。

「申し訳ありませんが、これについて沈黙を守ることはできません。皮肉がすぎます。ロシアがウクライナで行っていること、それは罪のない子供、女性、男性を自分たちの利益のために虐殺することです。間違いなく『ナチズムとの戦い』ではありません。(こうした行いに)堕ちることは、誰であっても恥ずべきことです。 (悲しいことに、私たちはナチズムの専門家です)」

 さらにロシア大使館とドイツ大使館のこのやり取りに対し、国際赤十字委員会は次のように言葉を重ねた。

「ジュネーブ条約について何千もの質問を受けました。そこで、今知っておく必要のある戦争のルールを下記に記します。すべての州がこれらに署名しており、法的にそれらに従う義務があります」

 なお、南アフリカではかつてアパルトヘイト(人種隔離政策)が行われていたこともあり、”人種差別”や”ナチズム”の話題には敏感だ。

ゼレンスキー大統領「我々は忘れないし、許さない」

 ウクライナゼレンスキー大統領は7日早朝(日本時間)、SNS「Telegram」の自身の公式アカウントに「Today is Forgiveness Sunday.」(今日は“許し”の日曜日です)などと記した演説動画を投稿。演説で、日曜日にロシア軍のミサイル攻撃で子どもを含む犠牲者が多数出たことを挙げ、「しかし、我々は非武装の人々を撃つことを絶対に許すことはできない」「ウクライナでは、このような家族が何人亡くなったのか。私たちは許さないし、忘れない」と憤った。

 またゼレンスキー大統領は西側の指導者たちに対し、一層、モスクワに対して強力な行動を取るよう促し、「侵略者の大胆さは、ロシアに対する制裁が十分ではないという西側への明確なサインだ」と語った。

 ウクライナ政府は2日、今回の戦争で少なくとも約2000人の民間人が犠牲になったと発表している。

(文=Business Journal編集部)

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