ビジネスジャーナル > ライフニュース > 業務スーパー、不評商品5選
NEW

錆びた鉄の匂いの冷凍キウイ、練り物みたいなウインナー…業務スーパー、不評商品5選

取材・文=A4studio
業務スーパー「ロスティ」
業務スーパー「ロスティ」

 神戸物産が展開する「業務スーパー」といえば、飲食店経営者向けの業務用食品の小売業から、一般客向け販売にも力を入れたことでその名を広く知られるようになっていった人気食品スーパーマーケット。曜日ごとの特売日を設けない「エブリデイロープライス」をスローガンに掲げた、高コスパの商品ラインナップで注目を集めている。

 業務スーパーは、自社開発の大容量かつ絶品のオリジナル商品から、世界約45カ国から輸入している珍しい外国産の食品まで、その幅広い商品展開が魅力で、SNS上で商品が話題になることも少なくない。そうした人気を受けてか、2022年2月末時点で直営店とFC店を合わせて961店舗を展開するなど、ビジネス面でも好調だ。

 だが、そんな業務スーパーにも、少々首を傾げてしまうような“微妙な仕上がり”の残念な商品もちらほらある様子……。そこで今回は“この春、要注意(?)な業務スーパーの5品”を紹介していくので、賢いお買い物ライフにぜひ役立ててみてほしい。

ロスティ/159円(税込、以下同)

 まず紹介するのは、ヨーロッパの代表的な家庭料理が楽しめるというこちらの商品。「ロスティ」はジャガイモを細切りにしたものを、フライパンで表面がこんがりするまで炒めたパンケーキのような料理のことで、ヨーロッパでは朝食としてよく食べられるのだそうだ。

 ドイツから直輸入したという本品は、ロスティづくり最大の手間であるジャガイモの細切りの工程が省けるという触れ込みのレトルトパウチ商品。油をひいたフライパンに本品をそのままのせて焼けば、簡単にロスティがつくれるという。

 しかし、実際につくってみると、加工されたジャガイモたちは何度ヘラで押し付けてもバラバラになってしまい、なかなかくっつかない。ひっくり返すときに崩壊してしまうことも少なくないだろう。味のほうもジャガイモの旨みと甘みがあまり感じられず、ツンとするような風味が気になった。調理の手間が省けるのは嬉しいが、見た目や味は生のジャガイモでつくるロスティにはおよばない印象だ。

徳用ウインナー/473円

錆びた鉄の匂いの冷凍キウイ、練り物みたいなウインナー…業務スーパー、不評商品5選の画像1

 業務スーパーの魅力といえば大容量と値段の安さだが、その点でいえば徳用ウインナーはかなり高得点を叩き出している。というのも、その容量は驚きの1kg。冷蔵保存しておけば、何日分にもなるだろう。

 ネット上でも本品の格安さと大容量ぶりは高評価を得ているのだが、肝心の味の部分では賛否が分かれている。なかには「ジューシーのジュの字もない」「練り物みたい」といった辛辣な声も……。

 試食してみると、皮に張りがなく食感がブヨブヨしている印象を受けた。本品の主成分は豚肉ではなく鶏肉なので、そのあたりも関係しているのだろうか。味自体はそこまで悪くなく、しっかりとコクと塩味が感じられるほか、スパイシーな風味がかすかに香っている。だが、値段や容量よりもパリッとした歯ごたえや、肉々しい食感を求めている人には、確かに不満が残ってしまうかもしれない。

エッグタルト(オリジナル)/429円

錆びた鉄の匂いの冷凍キウイ、練り物みたいなウインナー…業務スーパー、不評商品5選の画像2

 業務スーパーには、海外産の本場のスイーツがいくつもあり、SNSではその美味しさを熱心に伝えるつぶやきも多い。しかし、海外産の商品には、日本人の舌には微妙に合わないものもある。本品はまさにそんなタイプの商品かもしれない。

 本品は、ポルトガルから直輸入したという、サクサク生地となめらかクリームが決め手というエッグタルトだ。一からつくるとなるとかなりの手間がかかるタルトだが、本品はアルミカップを外し、凍ったまま1200wのオーブントースターで約12分焼くだけでできてしまうという。

 実際、調理は簡単で、熱々の出来立てをかじれば、バターが香るサクサクのタルト生地と、そこに詰まった濃厚なクリームの絶妙なマリアージュを楽しめることだろう。

 しかし本品、いかんせん甘い。脳が一瞬で目を覚ますような、強烈な砂糖の甘さは、続けて2個、3個と食べられるタイプのものではないと感じるほど。もちろん甘い物が大好物という方にはおすすめだが、控えめな甘さが好みの人は要注意だ。

ティラミス/278円

錆びた鉄の匂いの冷凍キウイ、練り物みたいなウインナー…業務スーパー、不評商品5選の画像3

 1990年代に日本で一大ブームを巻き起こしたイタリア発祥のスイーツ、ティラミス。今や日本でも定番スイーツとして定着しているが、業務スーパーにも手軽に楽しめるティラミスがある。

 本品は80gのカップに入ったティラミスが2個入った冷凍食品で、好きな固さに解凍して食べられるというもの。イタリアから直輸入の商品だそうで、濃厚なマスカルポーネチーズのまろやかさと、フルーティーな香りが特徴のマルサラワインが練り込まれた、本格的な味わいだ。

 実際、味の面では申し分なく、濃厚だがほのかな酸味が特徴のマスカルポーネと、マルサラワインの風味は見事にマッチしており、ビターな香りのコーヒーシロップとココアパウダーで大人な味わいにまとめあげている。

 だが問題はその解凍時間にある。というのも、解凍しすぎると最下層のスポンジ部分がビショビショになってしまい、食感が悪くなってしまうのだ。これは解凍時間を調節すればいいのだろうが、パッケージなどに具体的な指標は書かれていないので、いい塩梅を探し当てるのは一苦労だろう。

キウイフルーツダイスカット(冷凍)/321円

錆びた鉄の匂いの冷凍キウイ、練り物みたいなウインナー…業務スーパー、不評商品5選の画像4

 充実した冷凍食品が自慢の業務スーパーには、カット済みの野菜やフルーツの冷凍食品も多く用意されている。朝食のヨーグルトのトッピングやお昼のサラダになど、包丁いらずのこれらの商品を活用する人は意外と多いことだろう。しかし、このキウイフルーツダイスカット(冷凍)には要注意だ。

 本品、SNS上で味の評判を検索すると、「そのまま食べると修行になる」といった辛辣な意見がかなり見受けられるのである。その便利さには一定の評価は寄せられているのだが、こと味の面ではかなり賛否が分かれている様子。

 実際に試食してみたが、まず錆びた鉄のような匂いで二の足を踏んでしまった……。口に入れてみると、驚くべきことに甘みはほぼゼロ。代わりに目が覚めるほどの強烈な酸っぱさが襲ってきた。

 後味には若干の苦みもあり、ヨーグルトなどに入れたとしても、その存在感は微塵も消えないであろう。食感も冷凍によるスカスカ感がかなり強く、その強烈な風味と相まって、あまりいい印象は受けなかったのが正直なところだ。

 今回紹介した商品も、決してすべてが残念というわけではない。本当に自分の好みに合うかは実際に「業務スーパー」の店舗におもむき、商品を手にとって味わってみるまではわからないものなので、本記事はあくまで参考として考えていただければ幸いである。

(取材・文=A4studio)

※情報は2022年4月10日時点のものです。

A4studio

A4studio

エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

錆びた鉄の匂いの冷凍キウイ、練り物みたいなウインナー…業務スーパー、不評商品5選のページです。ビジネスジャーナルは、ライフ、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!