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炎上騒動のサウナ錦糸町、実際に行ってみた…初体験の「120度のサウナ」に悶絶

文=Business Journal編集部
炎上騒動のサウナ錦糸町、実際に行ってみた
サウナ錦糸町

 空前のブームが続くサウナ業界だが、急激なブーム到来の影響からか、昔から営業する老舗店舗などではトラブルが起こることも珍しくないという。なかでも、東京都墨田区錦糸町にある「カプセルイン錦糸町」が、SNS上で利用者と店舗側で口論になり炎上騒ぎへと発展した。

 同店はカプセルホテルという業態であると同時に、サウナ施設「究極の水風呂『サウナ錦糸町』」も日帰りで利用できる。東京一暑いといわれる120度のドライサウナと14~17度ほどの冷たさの水風呂を売りにしている。ドラマ『サ道』(テレビ東京系)のロケ地にもなり、錦糸町では名の知れた老舗のサウナ店である。

 しかし、最近は人手不足らしく、店内の管理が行き届いていないとの指摘もある。Googleの口コミでは「一言で最悪」「最低最悪の施設と接客」などと批判的な評価も目立つ。さらに、2020年にオープンした系列店、サウナとバーベキューを同時に楽しめる「サウナガーデン錦糸町」のレビューでも、「予約時間になっても店が開かない」「水風呂が汚い」「サウナストーブが壊れている」などの文句が並ぶ。

 そして騒動の元になったのは、こうした口コミに対する支配人・荒木瑛統氏の反論だ。その文面を抜粋すると、「施設への悪意ある書き方ですね」「そろそろ訴えようかな」「今後は法的措置で対応します」といった強気な言葉や、「良かったですね。私に殴られないで」「私とスパーリングでもしましょう」など恫喝するような文言が確認できる。

 ユーザー側と会社側の言い分は平行線のまま交わることはなさそうだ。そこで、実際にサウナ錦糸町へと足を運び、施設の居心地や肝心のサウナ、水風呂を体験してレビューしていきたい。

錦糸町駅からすぐ近くにある老舗サウナ店

 JR錦糸町駅北口から北斎通りを歩いて徒歩4分ほどの場所に位置する「カプセルイン錦糸町」。黒い看板に金色で「サウナ錦糸町」と書かれていてゴージャス感があると同時に、そのすぐ下に色褪せた水色の暖簾も老舗感も漂う。ちなみに、店のすぐそばから東京スカイツリーを見ることができる。

 2階へと上がりフロントに辿り着くと、壁には著名人たちのサインが大量に飾られていた。お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」やアイドルグループ「純烈」などのものが確認できる。店内からは店員さんと常連のお客さんらしき人が談笑しており、荒木氏のコメントのような物騒な雰囲気はなく、和気あいあいとしていた。

 また入れ墨がある方でも入浴可の施設なので、彫り物が入っている方が何名か見かけられた。令和のご時世の入浴施設にしては珍しいのではないだろうか。

 券売機前に置かれたガイドにも書かれているが、サウナ錦糸町では入浴前にチケットを購入するシステムで、利用時間によって料金が変わる。

 サウナ利用分のチケットは1時間分の「サウナ60」(1000円、税込以下同)、2時間分の「サウナ120」(1200円)、6時間分の「サウナ6hr」(1800円)に分かれている。また30分延長する場合にはプラス300円、宿泊するなら3100円が必要となる。ちなみに、時間を超えると、延長料金を請求される仕組みになっているので、規定時間通りに退出できるように気を付けなければならない。

 今回は1時間分のチケットを購入し、フロントにあるバスタオルとミニタオルを1枚ずつ手に取り、サウナへと向かうことにした。ちなみに、このサウナは男性客専用で、女性客は併設している岩盤浴および浴場で利用可能だ。

ロッカーには独自ルール、浴場にはどでかい水風呂

 自動ドアを通り抜け、脱衣場に向かう。入って左側に洗面場、右側にロッカー、そして中央に浴場への入口がある。

 洗面場には化粧品、歯ブラシ、かみそりなどのアメニティグッズが備え付けられている充実ぶり。ドライヤーは洗面器全4台中3台に付属されていた。

 なおロッカーで脱衣する際には、購入したチケットを使用ロッカーの前に貼り付けるルールとなっている。もしチケットを貼り出していないと、「無制限コース」(1750円)に移行し、料金を追加される可能性があるので必ずチケットは見せておくようにしておこう。

炎上騒動のサウナ錦糸町、実際に行ってみた…初体験の「120度のサウナ」に悶絶の画像2
全長7mもあるという天然かけ流しの水風呂(公式サイトより引用)

 浴室に入ってみると、さっそく店自慢の巨大な水風呂が目に入った。全長7mもあるらしく、なんと泳いでもよいとお店側からも言われている。少し手を入れてみたが、水温14~17度くらいということもあって、かなりひんやりとした印象だった。

 その水風呂を囲むように洗い場が設置され、奥には風呂がある。そして入口左手前にお目当てのサウナ室があった。

熱すぎるサウナで全身汗びっしょり…衛生面も気になる

 

炎上騒動のサウナ錦糸町、実際に行ってみた…初体験の「120度のサウナ」に悶絶の画像3
都内屈指の120度サウナ(公式サイトより引用)

 身体を洗い、よく水気を拭きとってサウナを試してみる。ドアを開けると、猛烈な熱風が素肌を襲ってきた。やけどの心配はないと思うが、第一印象としては十分すぎるぐらいの熱気だ。

 部屋はサウナストーンの手前部屋と奥部屋の2種類に分けられており、3段構造になっている。今回はせっかく120度のサウナを味わえるとのことなので、より高い温度である手前側の3段目に座ることにした。ただ、そのまま座るのは熱すぎるので、店提供のビート板を使って座ることにした。

 だが熱気が一番こもる場所であるため、空気を吸うにも一苦労だ。ドライのサウナになっているので、鼻呼吸、口呼吸を交互にしないと、熱気で気管がやけどするのではないかと感じるほど。入室してから2分程度しか経過していないにもかかわらず、汗が滝のように出てくる。

 さすがに耐えられなかったので1段下に座ることにしたが、それでも熱気は容赦なく体を襲ってくる。普通、サウナに入るとだんだんと体が熱を帯びて、ポカポカしていくだろうが、当店のサウナの場合、最初から全身が沸騰しそうなぐらい暑く、ただただ必死に耐えるばかりだった。

 5分もしないうちに身体が限界を迎え、出ることにした。そのまま水風呂に入ると、寒暖差のせいか、身体が硬直。水温がとても冷たいので、刺激に弱い方は徐々に身体を慣らしていくことをおすすめする。当初こそ驚いたものの、次第に水温に順応していき、頭の思考がクリアになっていった。

 その後も数回、サウナと水風呂を繰り返し、次第に心身ともに整ってきたことを感じる。ただやはり刺激が強いので、寒暖差が苦手な人は注意して利用したほうがいいかもしれない。

 全体的な印象としては、衛生面で少し気になるところがあった。水垢汚れによってぬめぬめとした床が目に入り、水風呂の中にも赤い浮遊物が見受けられた。また、先述したビート板は、「使用前」と「使用後」に分けられていないので、他人が使用したものは使いたくない、という人には気になる点かもしれない。サウナ自体は快適と思う人が多そうだが、Googleのレビューにあるように衛生面は気になってしまった。ほかにも細かいルールが多く、初見の方は戸惑うかもしれない。

 強い刺激のあるサウナ錦糸町には根強いファンも少なくないようで、“ととのう”にはうってつけの場所と言えるだろう。50年以上続く老舗なので、今後もファンに愛されながら営業していくことだろう。

(文=Business Journal編集部)

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