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異色ユーチューバー、ラオスでの児童買春を投稿、卑劣さが物議…海外での犯罪も罪成立

文=Business Journal編集部、協力=山岸純弁護士/山岸純法律事務所代表
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ラオスの街並み(「gettyimages」より)

 日本人ユーチューバー「ラオスの帝王ラオジー」氏がラオスで児童買春を行い、その様子を自身のYouTubeチャンネルやTwitterなどに投稿。そのあまりに卑劣な内容が物議を醸している。

 YouTubeチャンネルに記載されたプロフィールによれば、ラオジー氏はラオス在住10年以上で、YouTubeやTwitter、note、ブログなどで日々、ラオスで夜遊びに興じる様子や現地のお役立ち情報などを発信する異色系のユーチューバー。なかには10歳前後とみられる小さな少女に違法行為をしたときの様子や、12歳くらいの幼い子を働かせている店を訪れたときの様子などを投稿しているものもある。

 運営元から不適切と判断されたためか、Twitterのアカウントは凍結され、noteのページも削除されているが、YouTubeチャンネルとブログは現在も残っている。たとえばYouTubeの「翌日の地獄からの天国女の子と癒し村レストランでデート」という動画では、ある村で働く子どもたちをとらえたシーンで「この子達は13歳14歳らしい ラオスではそれくらいの年齢になると親がいろいろなところに働きに行かす たとえ風俗だろうが親は気にしない」と説明している。また、「2021年5月時点の状況〜置屋」という動画では、現地で昼間に営業している置屋を紹介している。

 ブログには、「体験者の声」「夜遊び」「健康」「club&レストラン」というカテゴリーが設けられており、「体験者の声」のページにはラオジー氏の現地コーディネートを受けたとみられる人による「昨日は師匠に深夜までお付き合い頂いて、レクチャーを受けました」というコメントがみられる。また、「club&レストラン」のページでは「ビェンチャンで1番な箱で上にVIPルームでパーティーもできる、ナンパするならその部屋に誘えば即OKラオス人からしたら高くて入れないから皆入りたがる」という書き込みとともに現地の人気クラブが紹介されている。

 こうした投稿を受け、Twitter上では以下のように批判が寄せられている。

<引用するのも躊躇するような内容>

<自分の顔は出さないのに少女はモザイクもなしでツイートする卑劣さ>

<早くパスポート取り上げて逮捕されればいい>

 全国紙記者はいう。

「かつて日本の旅行会社は、タイやフィリピン、ベトナムなどアジアへの買春ツアーを積極的に企画・販売し、バブル経済に浮かれていた1990年代にそうした目的で渡航する日本人が激増し、社会問題にもなった。国が取り締まりに動いたこともあり、ツアーは公には激減したが、現地では外国人向けにそうしたビジネスを手掛ける組織も少なくなく、日本に限らず欧米からも個人で渡航して違法なサービスを利用する人はいる。90年代から国連やアジア各国も協調して対策を行っているが、各国の貧困問題と密接にかかわっているだけに、撲滅には程遠いのが現状」

 日本では18歳未満の児童に金品などの対償を供与、またはその約束をして性的行為等を行うことは児童買春・児童ポルノ禁止法によって禁じられており、罪が成立した場合は「5年以下の懲役または300万円以下の罰金」が科せられる。では、日本人が海外で同様の行為におよんだ場合は、日本でも罪が成立するのだろうか。山岸純法律事務所代表の山岸純弁護士はいう。

「たとえ、日本国外での犯罪であっても、その外国の女性が13歳未満なら強制性交罪(5年以上20年以下の懲役)が適用されますし、18歳未満であっても、児童ポルノ法により3年以下の懲役などが科されます」

(文=Business Journal編集部、協力=山岸純弁護士/山岸純法律事務所代表)

山岸純/山岸純法律事務所・弁護士

山岸純/山岸純法律事務所・弁護士

時事ネタや芸能ニュースを、法律という観点からわかりやすく解説することを目指し、日々研鑽を重ね、各種メディアで活躍している。芸能などのニュースに関して、テレビやラジオなど各種メディアに多数出演。また、企業向け労務問題、民泊ビジネス、PTA関連問題など、注目度の高いセミナーにて講師を務める。労務関連の書籍では、寄せられる質問に対する回答・解説を定期的に行っている。現在、神谷町にオフィスを構え、企業法務、交通事故問題、離婚、相続、刑事弁護など幅広い分野を扱い、特に訴訟等の紛争業務にて培った経験をさまざまな方面で活かしている。
山岸純法律事務所

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