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キヤノン、“老害経営陣”に滅ぼされる?悪びれもせず超高額報酬を得る経営トップたち

文=編集部
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「老人跋扈」のキヤノン

 キヤノンの15年1~3月期の連結営業利益(米国会計基準)は700億円程度で、前年同期比15%減となった。デジタルカメラが欧州で低迷したほか、研究開発費の増加が負担になった。15年12月期(通期)は従来予想の営業利益(前期比5%増の3800億円)を据え置いたが、出鼻をくじかれた。1~3月期の売上高は前年同期(8683億円)並みだった。ロシアなどで消費が落ち込み、一眼レフ中心のレンズ交換式デジカメの販売が2割減った。キヤノンが不振なのは「老害経営陣の跋扈が原因。刷新を図らなければ、経営が一気に傾きかねない」(業界筋)との指摘もある。御手洗冨士夫会長兼社長(79)は、9月には80歳になる。

「次の社長候補は、長年中国に駐在している専務だ。現地で“皇帝”と呼ばれている人」(キヤノン元役員)

 この人物は御手洗氏と同じ大分県の出身で、中央大学法学部卒だ。同じ大学の同じ学部の9年後輩である。経理出身の副社長、田中稔三氏は74歳。経営陣も70歳以上のロートルばかりである。「これでは、キヤノンの業績は浮上しない」(市場筋)との厳しい見方も広がる。
(文=編集部)

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