“戦国時代”音楽配信サービスは、すでに斜陽産業? 市場規模半減、撤退相次ぐ

 ある業界が「戦国時代」といわれる場合、たいていは成長しているマーケットを狙って異業種、新興企業も含めて新規参入が相次ぐ「群雄割拠」の状態になり、ふくらむパイを奪い合う競争激化の状況を指している。ところが音楽配信全体のマーケットの実態は、「タダには勝てない」と撤退する企業も出ている苛酷なサバイバルゲームで、いってみれば「構造不況業種」なのである。

 AWAは5月27日に参入を果たし、ユーザーを着々と獲得しているが、スポティファイが「近々日本上陸か」と言われ続けながらいまだにアナウンスがなかったり、LINE MUSICが予告を流すだけでサービスの詳細を明らかにしていないのは、音楽配信サービスというビジネス全体の右肩下がりの状況から脱出する突破口をいまだに見いだせていないからなのか。定額制としてどんな事業展開を行えば生き残ることができるのか、慎重に様子をうかがっているのかもしれない。
(文=寺尾淳/ジャーナリスト)

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