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ブックオフ、経営危機から突然、絶好調化し過去最高益へ…劇的なビジネスモデル転換が完全成功

文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント
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「本のブックオフ」から「何でもリユースのブックオフ」へ

 もっとも、ブックオフが苦戦していたのは、中古本販売が主力になっていることが大きい。ゲオとは状況が若干異なる。ブックオフのリユース事業では書籍が売上高で3分の1を占める主力商材となっているが、19年3月期の仕入高は前期比6.8%減となるなど減少が続いている。本離れや本の電子書籍化により書籍の流通が減っているため、ブックオフは書籍の買い取りで苦戦しており、それにより品ぞろえが悪化、中古本販売が苦戦を強いられているのだ。

 そこで同社は「本のブックオフ」から「何でもリユースのブックオフ」への転換を進め、書籍依存からの脱却を図った。商品の買い取りに特化した専門店を増やすなどしてブランド品や衣料品、家電などの買い取りを進め、書籍以外の品ぞろえを強化している。また、ブックオフにおける商材としての書籍の認知度が90%、CD・DVDが80%、ゲームが60%に上る一方、衣料品やブランド品などはいずれも40%以下という調査結果から、ブックオフは本だけではないことをアピールしたテレビCMを放送するなどの対策を講じている。

 販売の面でも工夫を凝らしている。かき集めたブランド品や衣料品などを全店で一律に販売するのではなく、地域や利用客の特性に応じてメリハリをつけて配分する取り組みを始めたのだ。たとえば、海水浴場のサザンビーチちがさきから車で5~10分ほどのところにある茅ヶ崎駅北口店(神奈川県茅ヶ崎市)では、サーフボードを扱っているのが特徴だ。

 ほかにも、大牟田船津店(福岡県大牟田市)では家電やトレーディングカード、ホビーを、甲府平和通り店(山梨県甲府市)ではホビーを、豊田下林店(愛知県豊田市)では家電や楽器を、武蔵小山パルム店(東京都品川区)では児童書を強化している。19年3月期だけでこういった施策や店舗改装を直営69店で実施したという。

 上野毛店(東京都世田谷区)は、絵本などの児童書が豊富なのが特徴だ。同店は住宅街に立地し、近くには幼稚園や保育園が複数ある。そのため子連れ客が多い。こういった立地を考慮してか、入り口を入って真正面という好位置に児童書を陳列し、子連れ客の呼び込みを図っている。実際に同店を訪れてみると、児童書コーナーは子連れ客で賑わっていた。

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