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2台目の需要を狙ったロボット掃除機戦争が勃発
昨年9月、来日したジェームズ氏は「2015年春、サイクロン式ロボット掃除機を世界に先駆けて日本で発売する」と発表した。
自動で掃除するロボット掃除機といえば、アイロボットのルンバが有名だ。ルンバは02年の発売以来、今や世界的に普及している。
ロボット掃除機の市場でダイソンが出遅れたのは事実だが、この「360 Eye」は「開発に16年の歳月と2800万ポンド(約48億円、当時)を投じた」自信作だという。吸引力は他社の20倍を誇り、製品上部には360度を見渡せるカメラがついているため、常に自分の位置を確認しながら規則正しく動くことができるのが特徴だ。
今年4月、ダイソンは東京・表参道に直営店「Dyson表参道」を開業した。ロボット掃除機は、当初予定していた今年春からは遅れるものの、秋には販売できる見通しだ。
現在、3万円以上の国内ロボット掃除機の市場は、ルンバが8割と圧倒的なシェアを持っている。東芝やシャープ、パナソニックの国内勢や、米国のベンチャー企業であるネイト・ロボティクス、ドイツの老舗家電メーカー・ミーレも販売しているが、ルンバの存在感は大きい。
ロボット掃除機は需要が一巡した感があり、主戦場は“2台目需要”となる。ダイソンは、ルンバの牙城を崩すことができるのか。この秋、ロボット掃除機戦争が勃発する。
(文=編集部)
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