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コスパ重視の消費行動が中古車市場にも波及
――クルマに限らず、中古品全般に対するイメージも変わりつつあります。
西村 年々、クルマの性能は進化しており、発売から3~5年が経過した中古車でも、燃費の良いハイブリッド車や安全機能を装備するクルマなど、数多くの選択肢から選ぶことが可能になりました。
また、消費活動全般のトレンドに目を向けても、フリマアプリやネットオークションの浸透により、本や衣服などは中古品を購入することのハードルが下がり、むしろ賢い消費活動として捉えられるようになっています。さらに、家も新築だけでなく中古物件をリノベーションして住むようなケースが増えました。
そうした影響がクルマにも及び、中古車への心理的ハードルは年々低下しているのでしょう。コスパ重視の賢い買い物を望む消費者が増えたことが、中古車市場規模の拡大を後押ししているのだと思います。
――今後の中古車市場の見通しはいかがでしょうか。
西村 しばらくは拡大基調が続くと思います。もともと、日本の中古車市場は欧米と比べて非常に小さいですから。また、今後は住宅のリノベーションのように、消費者が中古車を自分の好きな色に塗り替えて楽しむような文化も浸透していくのではないでしょうか。
(構成=長井雄一朗/ライター)
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