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「中国でもナイキやアディダスの人気は高く、ANTAをはじめとする国内ブランドは、垢抜けないイメージが強い。それでもある程度売れていたのは、安かったからです。しかし、その優位性が失われつつあります。欧米や日系メーカーが生産拠点を東南アジア諸国連合(ASEAN)に移す一方、中国メーカーは相変わらず国内生産。人件費高騰などのコスト圧力により、唯一の強みだった価格競争力が弱まってきています」(同)
買収の背景には、商品価格の上昇に耐えうるブランド力を手にしたいという魂胆が見え隠れする。しかし、たとえ買収に成功しても、ANTAの傘下に収まることでブランドイメージが失墜する可能性も否定できない。ブランド力の獲得は、現在多くの中国企業が抱える共通の課題であるが、日本で培われたブランドが、安々と売り渡されるとしたら、一抹の寂しさも感じられずにはいられない。
(取材・文=中山介石)
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