ビジネスジャーナル > 企業ニュース > 高視聴率番組の単純な共通点が判明  > 3ページ目
NEW
鈴木貴博「経済を読む目玉」

テレビで高校クイズ選手権を見て、高視聴率番組のスゴく単純な共通点を見つけました

文=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役

 ただこの王道のやり方、当たればいいが失敗すればフジテレビの『HEAT』が陥ったように平均4%程度と打ち切り寸前の視聴率レベルに陥ってしまう。

 さて、本当はテレビ番組の制作はさまざまな関係者の努力で成り立っていて、視聴率の結果も今回解説したような単純なものではない。とはいえ、スマートフォンが普及してテレビを見る時間が減っているこの時代に、単独世代をターゲットとする番組では視聴率は取りづらい。

 『エンジェル・ハート』『デスノート』や『高校クイズ選手権』で日本テレビがいい視聴率を取る一方で、フジテレビが苦戦しているという事実からは、1つの世代にフォーカスした番組をつくるよりも、最初から少し離れた2つの世代を対象にマルジェネ効果を狙ったほうが数字が取れる時代がやってきたと思えるのだが、どうだろうか。
(文=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役)

鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役

鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役

事業戦略コンサルタント。百年コンサルティング代表取締役。1986年、ボストンコンサルティンググループ入社。持ち前の分析力と洞察力を武器に、企業間の複雑な競争原理を解明する専門家として13年にわたり活躍。伝説のコンサルタントと呼ばれる。ネットイヤーグループ(東証マザーズ上場)の起業に参画後、03年に独立し、百年コンサルティングを創業。以来、最も創造的でかつ「がつん!」とインパクトのある事業戦略作りができるアドバイザーとして大企業からの注文が途絶えたことがない。主な著書に『日本経済復活の書』『日本経済予言の書』(PHP研究所)、『戦略思考トレーニング』シリーズ(日本経済新聞出版社)、『仕事消滅』(講談社)などがある。
百年コンサルティング 代表 鈴木貴博公式ページ

テレビで高校クイズ選手権を見て、高視聴率番組のスゴく単純な共通点を見つけましたのページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!