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4~9月期にPOSシステム事業の資産価値を引き下げ、それに伴う損失が696億円に達した。POS事業を担当する東芝テックの4~9月期決算(11月5日発表)によると、最終損益は740億円の赤字(前年同期は51億円の黒字)だった。東芝テックは12年に米IBMからPOS事業を買収した。買収時点で7億2800万ドル(約887億円)あったPOS事業の価値は、およそ5分の1に減った。のれん代2.3億ドルは全額、その他の固定資産4.9億ドルは1.5億ドルに7割も減損処理した。4円を予定していた東芝テックの年間配当はゼロ(前期は13円)とした。44カ国ある海外販社のうち欧州や南米、アジアの一部地域で17年3月期前半をメドに9拠点を閉鎖する。
家電部門はテレビ、パソコン、白物家電も競争力が低下し、営業損益は424億円の赤字だった。半導体部門は黒字を確保したが、主力製品の価格下落が響き、前年同期から営業利益を大幅に減らした。半導体事業で16年3月までに400人程度の早期退職を募集する。早期退職の具体的な計画が明らかになるのは半導体が初めてだが、家電事業でも人員削減が不可避とみられている。
(文=編集部)
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