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また、ダークホースとして、ここのところ存在感を見せるトヨタ「シエンタ」も注目の1台。19年度上半期ランキングでも、登録車2位の日産自動車「ノート」に4000台差ほどに迫り、3位となっている。日産は“お家騒動”が収束に向かっているものの、すでに失ったものが大きく、どれだけ早くそれを取り戻せるかが鍵を握っている。
ホンダは「N-WGN」のトラブルが新型「フィット」にも波及し、同車の発売が延期となる模様。フィットは現行3代目もデビュー直後にハイブリッドのデュアルクラッチのトラブルが発生して出鼻をくじかれており、受難が続きそうである。新型フィットが販売ランキングトップ争いにからんでくるとしたら、早くても20事業年度締め上半期となるだろう。
つまり、今のところは、モデルラインナップだけでなく販売現場の安定感もあるトヨタ車同士で登録車販売トップ争いが展開されていきそうな気配だ。
軽自動車では、N-BOXが安定的な強さを見せている。前述したようにN-WGNや新型フィットがトラブルを抱えているようなので、今後のホンダはさらにN-BOXに依存した販売活動が行われることは容易に想像できる。19事業年度締め上半期でN-BOXに次ぐ2位となったダイハツ工業「タント」は今後、自社届け出なども積極的に行い、販売台数の上積みを進めてくる可能性が高いので、どこまでN-BOXに迫ることができるかに注目したい。
軽自動車はN-BOX一強時代が続き、登録車はトヨタ車同士になるかもしれないが、興味深いトップ争いが続くことが予測できる。
(文=小林敦志/フリー編集記者)
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