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世の中に逆行している線引き案
テイクアウトの条件は持ち帰り容器に入れることだが、テイクアウトのお客が増えて使い捨て容器の利用が増える可能性もある。
ショッピングセンターやアウトレット、百貨店、大手スーパー、サービスエリアなどでは、外食客が座れるコーナーとテイクアウト客が座れる場所を、掲示板や標識、のぼりなどでお客に明示しなければならなくなる。テイクアウト客は使い捨て容器を持っているので、テイクアウト客コーナーにはゴミ箱を置かなければならないだろう。それも分別ができるゴミ箱を。
政府は「地球温暖化抑制のためにゴミを減らそう」とうたう一方で、「使い捨て容器でなければ税金を余分に取る」「税金を払いたくなかったらゴミを増やせ」と平気で言う。
いったい、なんのため、誰のための軽減税率なのか。この制度にはあまりにも“心”がなさすぎる。政治家も役人も「心がない法律は悪法である」であることを肝に銘じてほしい。
(文=垣田達哉/消費者問題研究所代表)
※拙著『一冊でわかる食品表示』(商業界)は、食品表示基準が定められている食品表示法の解説書です。軽減税率に関しては触れていませんが、食品関連事業者の方々には参考になると思います。
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