町田徹「見たくない日本的現実」
岐路に直面するANA…エアバス大型機の購入肩代わりの勝算は?
文=町田徹/経済ジャーナリスト
かつて、破綻に直面したJALは、老朽化したボーイング747(ジャンボジェット)の売却ができずに駐機費などで赤字を垂れ流し、収益の悪化に拍車をかけた。年初からの世界同時株安の主因である中国の経済破綻が一段と深刻化するような事態が起きれば、過剰投資を抱えるエアラインはひとたまりもない。それでも、あえてリスクを採るのか、ANA取締役会の判断が注目される。
(文=町田徹/経済ジャーナリスト)