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そして人を替え
ヤマダの最大の戦略転換は、山田氏の社長退任だろう。1月21日、創業者で現社長の山田氏(72歳)が会長に退き、4月1日付けで桑野光正常務(61歳)を社長兼COOに就任させる人事を発表した。山田氏の甥、一宮忠男・副社長(60歳)は副会長兼CEOとなる。
新体制では、山田氏が住宅関連などの新規事業、一宮氏が構造改革、桑野氏が人材育成を分担する。山田氏の息子である山田傑取締役(41歳)には社長を継がせない方針も明らかにされた。また、一宮氏は13年に業績不振のため、社長から副社長に降格されたという経緯があった。
創業カリスマ経営者の山田氏が一歩退き、トロイカ体制でしばらく歩むことになったヤマダ。一度は成長のピークに達してしまったかに見える同社を、これからトロイカ経営陣はどのように再成長させていこうとしているのだろうか。大きな挑戦のフェーズを迎えた。
(文=山田修/ビジネス評論家、経営コンサルタント)
※ 本連載記事が『間違いだらけのビジネス戦略』(クロスメディア・パブリッシング/山田修)として発売中です。
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